フードコートの本格スープカリー専門店
一灯庵サンピアザ店は市内有数の大型ショッピングモールとして知られる新さっぽろアークシティ・サンピアザduo(デュオ)地下2階のフードコートにあるスープカリー専門店である。
かつてショッピングモールのフードコートといえば安くて早いが味はそれなりといったお店が多かった。特に筆者のようなアラフィフ世代はダイエーなどがこぞって即席のファストフード店を展開していた時代だっただけにフードコート=イマイチといった固定観念が強い。
しかしサンピアザduoのフードコートにはとんかつ玉藤を筆頭に、ごまそば八雲、PRONT、びっくりドンキー、お好み焼き風月、大戸屋ごはん処など味に定評のある老舗チェーン集結しており、一灯庵も例にもれず正真正銘のスープカリー専門店なので味の心配は一切ご無用。
中央区の南4条店とはかつて本支店の関係にあったが現在は暖簾分けして経営者は別々のようである。
一灯庵 サンピアザ店の実食レビュー
チキン
今回は相方のレビュー先行でゆく。さてチキンは柔らかく煮込んだ骨なしチキンレッグにニンジン、オクラ、素揚げしたカボチャや玉子、レンコンがトッピングされている。ゆで玉子の素揚げというのは珍しいがそれがまるごと1個トッピングされているのも初めて見た。
スープはトマトベースであっさり和風味というオリジナルを注文。トマトベースながらあっさり和風というのはこれまた変わったテイスト。外側が香ばしく中身はふわふわな揚げ玉子とよく合うスープだったが辛味を加えない素のスープでも少し辛かったとのこと。
ポーク
こちらは筆者のオーダーしたポーク。豚の角煮にニンジン、オクラ、素揚げしたカボチャと揚げ豆腐、レンコンなどが添えられている。スープはタイカレーのグリーンというもので写真のとおりツーンと辛そうな色だが青唐辛子とココナツバターが調和して見た目よりマイルド。
豚肉はモモ肉だろうか噛みごたえがある。トロトロジューシーな柔らかタイプではないが筆者は堅い肉をガシガシ噛んで肉のフレーバーを味わいたいのでむしろこれでいい。写真ではわかりづらいが器の底いっぱいに豚肉が敷き詰められていてボリューム的にコスパも良く大満足。
ベジタブル
最後は筆者のレビューでベジタブルを「ありがち」スープで頂く。具材はニンジン、オクラ、素揚げしたじゃがいも、カボチャ、ナス、ブロッコリー、カリフラワー、レンコン、舞茸、筍、水菜の11種類プラス揚げ玉子。舞茸は香りの良い比布(ぴっぷ)町産のこだわり。
ありがちスープも基本的にトマトベースに焦がしバジルのオーソドックスなテイスト(だから「ありがち」なのか?)。全般的にクセがなくて食べやすく万人受けする味。これが一灯庵の特徴なのかもしれないがスープカリーが初めてという人も安心して楽しめる店だと思う。
メニューとオーダー
基本メニュー
基本メニューはチキン、ポーク、ベジタブルの3種類とシンプル。そのかわり価格が低めに設定されていて豊富なトッピングの中から単品を追加して自分好みに仕上げるシステム。あえて品揃えラインを絞るのも有効なマーチャンダイジング戦略のひとつなので理にかなっている。
オーダー方法
一灯庵のオーダー方法は①基本メニューを決める、②スープを選ぶ、③ライスの量を指定する、④お好みでトッピングを追加する、の4ステップ。スープは4種類、ライスは無しから大盛りまで4サイズ。ちなみに辛さの指定はできず卓上の唐辛子をセルフで追加する。
一灯庵はセルフで辛さ調整するシステム。赤い器にはじんわり辛味が効いてくる赤唐辛子、緑の方は速攻でガツンとくるピッキーヌが入っている。
ライスには雑穀がブレンドされていて健康的。どんな雑穀なのかメニュー表には明記されていないが白米比率高めの五穀米といった感じ。
当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)
一灯庵 サンピアザ店へのゆきかた
店内の雰囲気
お店は明るくて広々としていて清潔感がある。座席はカウンター席、テーブル席、ボックス席があって収容キャパシティが大きいためグループでの会食にも使えそうだ。一見して学生バイト風の若いスタッフばかりだが接遇応対も丁寧かつスピーディで好印象だった。
あえてリクエストするとキッズメニューが欲しいところ。フードコートでの出店ゆえにメニュー構成を絞り込み、オペレーションを簡素化して回転率を上げる戦略かもしれないが一般的にファミリー客は単価が高い。それに新さっぽろ商圏のファミリー層は決して少なくないはず。