南国リゾートコンセプトのお洒落なスープカリー
Soup Curry lavi琴似店はJR琴似駅近くの複合型商業施設のコルテナⅠにあるスープカリー専門店である。現在系列店は同店を含めて札幌市内に4店と新千歳空港ターミナルビルの1店をあわせて5店舗となるが、どれもバリ島をイメージしたお洒落な店作りが特徴となっている。
たまには親子水入らず・・・ということで今回は筆者の愛娘につきあってもらう。実は彼女にとってlavi琴似店がスープカリーデビューとなる。独特な形状の器はlaviの特注品。
バリ島といえばlaviと同業のアジアンバーRAMAIも「バリ島生まれの札幌育ち」をコンセプトとしてメニューづくりやお店の演出などを行っているが、RAMAIがバリ・ヒンドゥの神秘的な雰囲気を志向しているのに対して、laviはあくまでも南国リゾートの華やかさにこだわる。
SoupCurrylavi 琴似店 実食レビュー
やわらかチキンカレー
筆者の娘が注文したのはやわらかチキンカレー。柔らかく調理されたチキンレッグが丸ごと一本に、大ぶりにカットされたじゃがいも、にんじん、ピーマン、かぼちゃ、味付き卵、ごぼうがトッピングされている。じゃがいもはレッドムーンという甘みの強い品種を使用。
スープはトマトベースに焦がしバジルの札幌スタンダードにトマトの酸味とシナモンの風味を強調したイタリアンテイストの変わり種。基本的な味つけはカリースープそのものではあるが、まったりと濃厚で甘い香りの漂う洒落た洋食スープのフレーバーといった印象。
エゾシカto野菜カレー
筆者はエゾシカ肉に挑戦。かつて娘と一緒に十勝で暮らしていた頃は郊外にドライブに出かけるとジビエ料理のレストランを見かけたものだが、まさか琴似で実肉(?)とご対面できるとは思わなかった。エゾシカ肉は牛肉などに比べて臭みがなくてさっぱりした風味。
スープの辛さは25番。ただしlaviのスープは辛さは控えめにトマトの酸味とシナモンの甘い香りを楽しむのが正解ではないかと感じた。女性客にフォーカスしたメニュー開発を行っていると推察するが「汗ダラダラでカレーを喰らう!」といったシーンはlaviには似合わない。
基本メニューとオーダー
基本メニュー
laviの基本メニューは全店共通、マンスリー、各店限定の3つで構成されている。全店共通メニューはチキン、エゾシカ、豚の角煮、野菜など全7種類でお子様カレーもあるので家族連れもOK。なお全てのメニューのじゃがいもにレッドムーンを採用している。
オーダー方法
laviのオーダー方法は①基本メニューを決める、②辛さを選ぶ、③ライスの量を指定するの3ステップ。辛さは0~50番まであるが全て無料で対応してくれるのは嬉しい。ライスは北海道の米どころ北竜町で無農薬栽培された元気米を使っており、小・並・大盛りの3つ。
特筆すべきはスープトッピングとチーズトッピング。laviのスープは1種類だが焙煎海老スープかゴマスープのいずれかを加えて味変できる。またチェダーチーズやブルーチーズなどスープカリーと好相性のチーズトッピングまで提供しておりとことんお洒落なメニュー構成。
SoupCurrylavi 琴似店のゆきかた
店内の雰囲気
バリ島のリゾート地のような雰囲気を醸し出すlavi琴似店の店内は明るくて開放感がある。まるで南国のウッドデッキでランチしている気分にさせてくれるボックス席もいい感じ。lavi琴似店のあるコルテナⅠには無料の足湯施設もあるのでついでに足の疲れを癒やすもよし。
lavi琴似店の店内に飾られた色鮮やかな絵画が目を引く。これはプンゴセカン・スタイルといって草花や鳥などをカンヴァスいっぱい使って描くバリ特有の画法らしい。
営業時間とアクセス
コルテナ1にTRIALが入って活気を取り戻したと思った矢先の突然の閉店。洒落た店内とシナモン風味のカリーは貴重なだけに残念。