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デリガーデン(札幌市豊平区)

2023年12月20日

本場インド料理人アレンジの極上スープカリー

デリガーデンの食事風景

札幌市豊平区平岸エリアに、インド人シェフのインド料理専門店「デリガーデン」がある。同店は札幌を拠点とするインド料理専門レストラン「モハンディッシュ」の系列店だったが、2022年に分離し現在は別法人として独立。2023年には美園エリアに支店を開設した。

モハンディッシュ琴似店

モハンディッシュはインド人経営者による、本場のインド料理をリーズナブルに楽しめる老舗レストラン。札幌市内に5店舗を展開している。

デリガーデンの特徴は医食同源のポリシーのもと、40種類の薬効あるスパイスを用いた本格的かつ健康的なインド料理のメニューが豊富に揃っていることだ。モハンディッシュ同様に本場インドの伝統的な味を再現した料理の数々は、多くのファンを魅了している。

そしてデリガーデンのもう一つの特徴はスープカリーの提供である。モハンディッシュにはスープカレーのメニューはないが、デリガーデンでは本場インド料理のシェフが札幌生まれのスープカリーを調理している点に、とても興味を惹かれた。

果たして本場インド料理のシェフが作るスープカレーはどのような味なのだろうか?今回はそんな期待を胸に、いつもの相方と二人でデリガーデンを訪れてみた。

デリガーデン実食レビュー

スープカレー チキン

デリガーデンのチキン

筆者はチキンのスープカレー(辛さ5番)を注文。今回はライスの代わりにナンをチョイス。

具材は素揚げされたチキンレッグ、なす、ピーマン、カボチャ、じゃがいも、おくら、ブロッコリー、ニンジンに、フレッシュな大根の千切りとパクチーがトッピングされていた。チキンは柔らかく調理されており、軟骨までバリバリと食べることができる。

スープはトマトベースに焦がしバジルを散らした札幌スープカリーのスタンダードなスタイル。スパイスの感触を舌先で感じられる、さらっとしたスープであったが、スパイスの刺激とダシの旨味が絶妙に調和した深みのある味わいは、後を引くおいしさであった。

デリガーデンのナン

ナンのサイズにびっくり。タンドール窯でこんがり焼けた生地とたっぷりバターの香りが食欲をそそる。奥側は相方がオーダーしたハーフサイズ。

スープカレー 野菜

デリガーデンの野菜

こちらは前回、筆者が同店でいただいた野菜スープカレー(辛さ5番)。野菜のスープカレーは、やや大きめにカットされたじゃがいも、カボチャ、なす、おくら、ニンジンなどの野菜の甘みと、スパイシーながらマイルドなカレースープがよく合っていた。

スープは、当初の予想に比べてとても食べやすかった。恐らく日本人の味覚に合うようにアレンジされているのだろう。スパイスもダシも必要以上に主張することなく、相互に連携しながら全体的にバランスのとれた奥の深い上質な味わいを醸し出している。

スープカレー ラム

デリガーデンのラム

前回、相方が注文したラムのスープカレー。辛さゼロでお願いしたものの、それでも辛さを感じたとのこと。もっともインド料理はそもそも辛いものが多いため、こればかりは仕方がないことだが・・・。

ラム肉は食べやすいサイズで、大きめにカットされた素揚げ野菜が添えられている。ラム肉好きの相方としては、ラム肉特有のクセとカレーのスパイスの相性が抜群とのことで、とても美味しくいただけた様子。

バタープロン(えび)カレー

デリガーデンのバタープロンカレー

こちらも相方のレビュー。本場インドのルゥカレーも味わってみたいとの希望により、バタープロン(えび)カレーを、辛さゼロでライスとナンのハーフ&ハーフでオーダーした。

カレーの味わいは濃厚な甘さの後からスパイスの辛さが効いてくるタイプで、辛さゼロでも若干スパイシーさはあるとのこと。小エビが5尾トッピングされたルーの口当たりはなめらか。食事中盤以後はトマトとカシューナッツの甘みでスパイスが中和されてまろやかな風味となる。

ナンは表面からバターが染み出しており、カリカリに焼けた生地と一緒に香ばしい味わい。空気で膨張しているので見た目ほど体積はなく、女性にはちょうど良いサイズ。酸味のあるオレンジのドレッシングがかかった生サラダは、ちょうどよい箸休めになったそうだ。

ダル(豆)カレー

こちらはダル(豆)カレーにナンとライスのハーフ&ハーフ、生野菜サラダが添えられた一品。特筆すべきは今回は相方の単独行での食レポ(ゆえに辛さ0番)。それにしても辛い料理が苦手だった相方がすっかりハマってしまうほど、デリガーデンのメニューは魅力的だ。

ダルカレーはインドから取り寄せた豆を煮込んだいわばインドの家庭料理ともいえる一皿である。相方いわく、バタープロン同様に最初に甘みが口の中に広がり、後からジワジワとスパイスの刺激が立ち上がってくるテイスト。豆の風味なのかバタープロンより甘さが強いそう。

具材は粗く刻んだ複数の種類の豆に、トマトの切れ端がトッピングされているとてもシンプルな内容。前回同様に厨房から聞こえてくるインド人シェフ達の会話を聞いているだけでもカレーの本場といった雰囲気を感じられて、お一人様ながらとても楽しめた様子でなにより。

基本メニューとオーダー

基本メニュー

デリガーデンのメニュー

デリガーデンが提供しているスープカレーは、チキン、野菜、ラム、シーフードのオーソドックスな4品目。一方のルゥカレーやタンドリーチキンなどのインド料理のラインナップは数えきれないくらいの豊富さで、メニュー選びに迷ってしまうほど。

単品メニューのほかにプレミアムセットといったオードブルや、小学生以下の子供向けに、お子様セットも用意されていて、家族連れも気軽に訪れることができる。メニュー全般的にリーズナブルな価格設定も、筆者のような庶民にはとてもうれしい。

オーダー方法

デリガーデンのランチメニュー

スープカレーのオーダー方法は、①基本メニューを決める、②辛さを選ぶ、③ライスかナンのどちらかを選択する、の3ステップ。辛さは5段階で、追加料金を払うとレベル100まで挑戦することもできるが、そこはどうか自己責任でご判断願いたい。

ルゥカレーには、お得なランチメニューが用意されており、ボリューム満点のメニューを手頃な料金で楽しむことができる。お店の交通アクセスも良いので、ぜひ一度、本場インドの料理人が作る、デリガーデンの美味しい極上カレーを味わってみて欲しい。

当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)

デリガーデンのゆきかた

店内の雰囲気

デリガーデンの店内

シェフやホール担当も含めてスタッフは全員インド系の方々。厨房ではヒンドゥ語らしき言葉が飛び交う。エスニックな非日常感の演出に努力しているスープカリー専門店は少なくないが、デリガーデンは日常の営業スタイルそのものが異国情緒あふれる雰囲気。

デリガーデンのメニュー表紙。同店のメニューの基本ポリシーは「医食同源」。40種類の薬膳スパイスを用いて心身がリフレッシュできる食事をモットーとしている旨、明記されている。

店内は2階建てで、我々はまだ1階席にしか案内されたことがないが、4人がけと2人がけのテーブルがそれぞれ2卓ある。筆者も相方もデリガーデンは普段通いしたいお店のひとつなので、次回はランチタイムを狙って2階席で食事してみたい。

営業時間とアクセス

デリガーデンの外観

定休日;火曜日
営業時間;11時30分~15時(LO14時30分)、17時~23時(LO22時30分)
電話番号;011-832-1611
アクセス;地下鉄南北線線平岸駅から徒歩1分
ホームページ;デリガーデン公式Facebookサイト

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  • この記事を書いた人

山口光博

札幌育ちの人事コンサルタント。小売業界に詳しく学生バイト時代を含めるとコンビニ、食品スーパー、総合スーパー、卸売など、流通チャネルに関わるほとんどの職場を経験。地元である札幌市とスープカレーをこよなく愛す。

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