暖冬の中での開幕となった第75回雪まつり
記念すべき第75回目となる2025年のさっぽろ雪まつりは、気候変動の影響を色濃く映し出した回となった。開幕前から札幌地区は記録的な暖冬に見舞われ、1月は過去18年で最も少ない積雪量を記録。製作現場では氷像が倒壊したりと前例の無いトラブルに直面したようだ。
しかしまるでさっぽろ雪まつりの伝統を守るかのように、開幕直前には寒波と豪雪が北海道全域を覆い尽くし、無事に開幕式にこぎつけることができた模様。そこで我々が来場した2月9日(日)の大通会場とすすきの会場の様子を、ダイジェストでお届けしたい。
第75回さっぽろ雪まつり作品ダイジェスト
大通会場
大通会場の会期は2025年2月4日(火)〜2月11日(火・祝)までで、注目の大雪像は4〜5丁目、7〜8丁目、9丁目の全5基となっている。また協賛企業や人気アニメの中雪像も各会場に設置されており、市民雪像を中心とした小雪像は2丁目と9丁目の2か所合計で全80基という規模だった。
1丁目会場（J:COMひろば）
さっぽろテレビ塔真下の1丁目会場には、SDGｓとスノーアクティビティをテーマに、雪板体験スペース(写真右)や足湯施設、飲食店ブースなどがある。当日の天候は生憎の荒れ気味。にも関わらずテレビ塔を見上げるとなんと強風の中、鉄塔昇りにチャレンジする猛者も…。
2丁目会場（市民の広場）
2丁目は市民の広場その1。小さいながらも世相を反映した札幌市民の力作がズラリとならぶ。例年ジブリものが人気で、2025年の今大会では、さっぽろテレビ塔をバックに、紅の豚のポルコ・ロッソがダンディにサムアップしていた。
北海道の縄文・美々ちゃん
（札幌雪偶プロジェクト2025）
新千歳空港から出土した様々な動物に見える不思議な縄文土偶は、札幌雪偶プロジェクト2025の作品。美々ちゃんの由来は千歳美々貝塚で発掘されたことに由来。
やり投げの北口榛花選手
（UAゼンセン北海道支部）
UAゼンセン北海道支部は、2024年パリオリンピックのやり投げ種目で見事金メダルを獲得した、旭川市出身の北口榛花選手をモチーフにした雪像を出展。
心臓を大切に！
（DS雪まつり盛り上げ隊）
恒例の臓器シリーズで今年は心臓。「心臓は健康に重要な臓器。世界中の人々の健やかな生活を願っています！」とは、制作者のDS雪まつり盛り上げ隊。
鮭〜母川回帰
（デイサービス優さんと100人の仲間達）
札幌市の鮭遡上スポットといえば豊平川が有名だが、ほかにも琴似発寒川などでも鮭が自然産卵している。さらに精進川や中ノ川などサクラマスの遡上河川も多い。
雪像メンテナンス作業
当日はこれまでの暖気と打って変わって寒波襲来。雹と晴天が目まぐるしく入り乱れる不安定な天気。雪像のメンテナンスに勤しむ会場スタッフに感謝。
3丁目会場（サッポロスマイルひろば）
3丁目会場は「SMILE RINK SAPPORO」という特設スケートリンク場が出現。札幌の冬は厳しいとはいえ、道東に比べると日中は気温が緩むため屋外スケートリンクを維持できず、ウインタースポーツはスキーが主流。実はスケートが苦手な札幌市民は少なくない。
スケートリンクの外壁
スケートリンクの外壁は和とモダンが融合したユニークな意匠のイラストが描かれていた。和風テイスト好きな相方にとっては、本年一番の最優秀デザイン。
辛ラーメン無料配布中
SMILE RINK SAPPOROの隣では、メインスポンサーである農心ジャパン㈱が、メインブランドの辛ラーメンを来場客に無料配布。吹雪に関わらず長蛇の列。
4丁目会場（STV広場）
さっぽろ雪まつりの大雪像は東側を向いて制作されるため、見学順路は、さっぽろテレビ塔のある東端から西方面へ向かってゆくのが合理的。というわけで最初の大雪像は4丁目会場(STV広場)の「転生したらスライムだった件」。
雪まつりオリジナルグッズの販売
近年のさっぽろ雪まつりは企業PRやアニメキャラクターモノが多く、雪像のそばには関連グッズの売店が設けられている。雪まつり限定モデルは即時完売の様子。
屋台も充実していた
大通公園のイベントといえば屋台がつきもの。一時期は新型コロナの影響で姿を消していた屋台も、昨年あたりから順次復活し始め、あちこちで賑わいを演出。
ストックの無料貸し出しもある
道外からの来場者にとって、雪路を歩くのは結構難しいらしく、例年転倒者が散見されるが、今年は会場ごとにストック貸出コーナーがあった。ありがたし。
大雪像の真ん中に注目
寡聞ながら「転生したらスライムだった件」がどのようなアニメなのか知らないが、もし札幌市を舞台にしたら？という雪まつりオリジナルの設定らしい。
5丁目会場（道新雪の広場）
ふたつめの大雪像は5丁目会場(道新雪の広場)の「札幌へ駆けるサラブレッド」と題された巨大なレリーフ。北海道は日本一のサラブレッドの産地であり、国内で生まれるサラブレッドの98%が道産なのだとか…。札幌市時計台を背にJRA札幌競馬場を疾駆する勇姿を表現。
ホワイトアウトサバイバル
（©CenturyGames）
ホワイトアウトサバイバルは氷河期を迎えた世界でサバイバルするシミュレーションゲーム。雪像のモチーフは主役キャラクターのひとりジャスミンという女の子。
雪だるま制作体験
雪だるま制作体験コーナーも賑わっていた。我々の隣にいたお母さんが「並ぶの嫌だからウチ帰って作るわ…。」と呟いていたのが印象的。
5丁目会場の飲食ブース
サントリーとぎょれんの豊漁食堂そしてよつ葉乳業のMILKSTANDがある。よつ葉乳業は十勝の酪農家によって設立された食品メーカー。
除雪する会場スタッフ
今年ほど天候に振り回された年は無かったかもしれない。開幕前の雪不足が嘘のように会期中は強烈寒波が来襲。この日も突然雹が降ったりと会場スタッフも大忙し。
6丁目会場（雪のアート広場）
6丁目会場の入口では今年発売100周年を迎えるキューピーマヨネーズの中雪像がお出迎え。先日のWebニュースによると、コロナ禍での内食需要拡大により、タルタルソースの売上が過去5年間で7割強アップしているそう。そしてタルタルソースのトップシェアはもちろんQP。
DENT?
（前田裕人氏）
本郷新記念札幌彫刻美術館からは5人のアーティストが幻想的な作品を出展。これはDENT?という作品名で、静と動、消失と生成が同時に存在する不思議空間を表現。
Industrial Wind
（清水宏晃氏）
人が作り出したものと自然が作り出したもののアンバランスさと、人も自然の一部であると考えた時の差異について、天然の雪で人工的な造形を表現してみたとのこと。
Echoes of Glow～響き合う光
（熊谷文秀氏）
幾何学的な曲線からなる連続的な曲面は滑らかな陰影を生み出し、光の照り返しは繊細な雪の白さを一層引き立てる。冷たい雪の中に宿る光の暖かさを表現した意欲作。
航海The Voyage
（河﨑ゆかり氏）
この雪像がやがて空に昇り雲となってまだどこかで雪や雨となる。水は自由に世界を巡り、札幌から別の国にたどりつく雪の旅を航海になぞらえた。
雲の船 Cloud Ship
（清水郁太郎氏）
雲を船になぞらえ、その船に乗っているのはたくさんの水の粒。水の旅は時も場所もこえ、雲はいのちのつながりを運んでいるという雄大な水と雲の旅のストーリー。
SIAF（サイアフ）特設展示会場
SIAFは3年毎に札幌市で行われる世界の最新アートを紹介するイベントで次回は2027年開催予定。今回はプレイベントとして、特設ドーム内で2作品を展示。
7丁目会場（HBC広場）
7丁目会場(HBC広場)には、北海道民のフロンティアスピリッツの象徴ともいえる北海道庁旧本庁舎(通称赤レンガ道庁)が鎮座していた。現在は大改修工事が行われており、2025年7月25日にいよいよリニューアルされた赤レンガ道庁のお披露目となる。
太田胃にゃんの滑り台
（株式会社太田胃散）
さっぽろ雪まつりの常連組として知られる太田胃散の中雪像は、同社マスコットキャラクターの太田胃にゃん。小さな滑り台もあって家族づれに人気だった。
RX-78-2ガンダム＆GQuuuuuuX
（創通・サンライズ）
ガンダムが初めて放映された時、筆者は小学校4年生だった。それからはや半世紀、今頃筆者はスペースコロニーで暮らしているはずだったが、相変わらず札幌にいる。
TVアニメ 魔神創造ワタル
（サンライズ・R）
2025年1月からテレビ東京系で放映されているTVアニメ。第1作は1988年放映で、その後何年かごとに続編が製作され、今回は第4作目となる息の長い番組。
TVアニメ 薬屋のひとりごと
（薬屋のひとりごと製作委員会）
薬屋と聞いて銃撃戦を連想するのは筆者がマイアミ・バイス世代だからか…。この雪像は後宮の女官が薬学の知識を駆使して謎解きするミステリーラノベなんだそう。
8丁目会場（雪のHTB広場）
8丁目会場(HTB広場)は銀鱗荘。銀鱗荘とは北海道開拓期に道内沿岸部のあちこちでみられた、いわゆる鰊御殿で当時の網元はたいそう稼いだらしい。それにしても今年の雪まつりは天候がめまぐるしく変わる。過去2年は晴天に恵まれたが今年はかなり寒い。
8丁目広場の飲食ブース
ここにサッポロクラシックの中雪像があったのだが、不覚にも写真を撮り忘れてしまった。右側のYAMATOさんは海鮮の串焼き販売店。身体も温まりそうですな。
無題
（その１）
もしかしたら8丁目会場で最も注目を浴びていたのはこの雪像(？)かもしれない。ちょうど通路の脇にあって、シュールな造作が多くの通行者の注目を集めていた。
無題
（その２）
入場規制ロープの杭のひとつに猫のミニ雪像が鎮座していた。こころなしか微笑んで佇むその姿はまるで開運招福の招き猫のよう。なかなか粋なことしますね〜。
9丁目会場（市民の広場）
９丁目会場は再び市民の広場。「豊作」と題したこの雪像は、豊穣祭りの神事として行われてきた相撲をモチーフに、いつでも当たり前に食べられると思っていたコメが食べられなくなった時、その大切さを認識するというメッセージを込めたそう。コメ価格高騰の沈静化を願う。
あとは任せた！
（人生経験サークル）
2024年に新札が発行されて、1万円札は福沢諭吉から渋沢栄一に代わったのは記憶に新しいところ。解説文によると福沢諭吉と渋沢栄一の夢の共演in札幌！とのこと。
木彫りの熊
（タマサン商会電設七課）
札幌雪まつりはヒグマをモチーフにした雪像が多いが、こちらは木彫りの熊。北海道を代表する民芸品は道南の八雲町発祥らしく、今年100周年を迎えるとのこと。
札幌に出現R2D2！
（スターウォーズファンJAPAN）
フェイスブックのスターウォーズファンクラブ諸氏によるR2D2の雪像。グローバルな知名度のためか、道行く外国人観光客が次々と立ち止まって写真撮影。
B-B-B-B
（恋するうさぎさん）
B-B-B-BとはBling Bang Bang Born。スーパーで買い物をしているときによく店内でかかっていた。例の独特なサビが頭から離れなくなった人も多いのでは？
出現注意！
（留学生隊＆爺隊）
北海道固有種の代表格であるヒグマとシマエナガの雪像。ヒグマは市街地近隣でも出没が相次いでいて洒落にならない。シマエナガは未だにホンモノを見たことがない。
刀剣乱舞ONLINE
（オランジュ・ルージュ）
2025年1月にサービス開始10周年を迎えた刀剣乱舞ONLINE。白い装束の鶴丸国永と白い布をかぶった山姥切国広が雪まつりに参戦！…と雪まつり→アニメ祭りの様相。
10丁目会場（UHBファミリーランド）
10丁目会場(UHBファミリーランド)は通称モンハンで知られるモンスターハンターワイルズというハンティングアクションゲームをモチーフにした迫力ある大雪像。ゲームの累計販売本数は1億500万本超えというから、商業的にもモンスター級であることは間違いない。
カップヌードルチューブスライダー
（日清食品株式会社）
カップヌードルでお馴染みの日進ブースでは、チューブスライダーで滑降できる中雪像もある。千歳工場から直送された熱々のカップヌードルも絶賛販売中。
ロジスティードの物流トラック
（ロジスティード株式会社）
ロジスティードは28カ国に物流ネットワークを展開する総合物流企業で、保有トラック数はなんと4,500台！その前身は日立物流で、現在は他社の3PLも請け負う。
雪を使用したイチゴとメロンのパフェ
（Remark easy）
会員制パフェバーRemark easyの雪像。北海道産の雪をイチゴやメロンとマリアージュさせたイチゴの花畑パフェやメロンと日本酒のクリームダンジュパフェも提供。
大迫力のモンスター
モンハンの初回発売は2004年で、インターネット上で他のプレイヤーと協力しながら強力なモンスターと戦うというコンセプトがウケて世界的なヒット作となった。
11丁目会場（国際広場）
大通会場のフィナーレは札幌市が生んだボーカロイドで今や札幌観光大使にもなった初音ミクの雪像。今回はキラキラスノーマテリアルをテーマにした衣装を身にまとい、ペットキャラクターのラビット・ユキネも登場。初音ミクの初登場からなんと16年連続での出展となる。
TVアニメ メダリストいのり雪像
（メダリスト制作委員会）
TVアニメ「メダリスト」の主人公でフィギュアスケートでオリンピック金メダルを目指す結束いのりというキャラクターの雪像。今年はアニメ系雪像がとにかく多い。
TVアニメ Re:ゼロから始める異世界生活
（Re:ゼロから始める異世界生活3制作委員会）
2024年から放送開始したTVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」3rd Seasonの雪像。ファンからお叱りを受けそうだが、どれも同じに見えてしまう。
マイメロディ＆クロミ
（株式会社サンリオ）
サンリオの人気キャラクターマイメロディとクロミの雪像。マイメロディは50周年でクロミは20周年。どちらのキャラクターも今年はアニバーサリー・イヤー。
TVアニメ わたしの幸せな結婚
（わたしの幸せな結婚制作委員会）
奇跡の和風シンデレラストーリーと言われている(らしい)TVアニメ「わたしの幸せな結婚」の雪像。筆者には知るよしもないが今どきはTVアニメ全盛なのかな？
キュルガ＆子ザメちゃん
（KADOKAWAほか）
人気アニメ「夜は猫といっしょ」のキュルガと子ザメちゃんが今年も雪まつりにお出かけというテーマの雪像。オッサンはさておき子どもたちはとても楽しめたのでは。
国際コンクール出展作品
大通会場のフィナーレは2025年国際雪像コンクール。今年の参加国は9カ国で、1974年から始まった息の長いイベント。また雪まつり期間中に雪像の制作風景を間近で見ることができる人気のイベントとなっている。写真は今年の優勝作品であるモンゴルのLIFE(人生)。
世界の水掛かけ祭り
（タイ）
こちらは準優勝となったタイの世界の水かけ祭り。水をかけあう象の親子と放水ボンベを背負った人間が祭りを楽しんでいる様子が生き生きと表現されている。
伝統舞踊クダ・ランピング
（インドネシア）
クダ・ランピングとはインドネシアの伝統的な踊りで、カラフルな衣装を身にまとったダンサー達が、竹馬に乗りながらパフォーマンスする。本作品は5位に入賞。
星に届け
（ハワイ）
ハワイは出場20回の常連チーム。ハワイでは夢は雲を通り抜け、月を通り過ぎ、星にたどり着き、天空に輝くと言われているそう。さて私の夢も天空に届くだろうか…。
すすきの会場
こちらはすすきの会場の様子。「すすきのアイスワールド2025」と銘打って全60基の芸術的な氷像作品が勢揃い。会期は2025年2月4日(火)〜2月11日(火・祝)で、会期中には昼夜を徹して行われる熱い氷像制作コンクールも開催されていた。
企業出展作品
すすきの会場はざっくりと企業出展ブロック、氷像コンクールブロック、お子様づれのための体験コーナー、飲食ブース、インスタ映えスポットでゾーニングされている。夜間はライトアップされるので、しっかり防寒対策してから来場すると楽しめる。
すしざんまい
（すしざんまいすすきの店）
例年大人気のすしざんまいのコーナー。ホンモノの魚介類をそのまま氷漬けにした海鮮メニューもとい氷像作品。多くの人だかりで全体写真を撮影するのが大変。
NIKKA宝船
（グランビスタホテルほか）
北海道のウイスキーといえばニッカ。ニッカ取扱店が毎年出展しているのがニッカのヒゲおじさんことマスターブレンダーの宝船。商売繁盛を祈念していざ出港！
海の楽園
（札幌ハイヤー協会）
海の楽園というテーマのこの作品は、イルカとマーメイドが水しぶきをあげて戯れる豪快な作品。高度な彫刻の技術もさることながら、デッサン力高し。
ひな人形
（日本人形協会）
札幌市では雪まつりが終わるとひな祭り。最近はひな壇を飾る家庭も少なくなったと思われるが、国際的なさっぽろ雪まつりだからこそ日本の伝統をPRしたい。
鮭の遡上
（リカーズかめはた）
リカーズかめはたは市内に4つの酒販店を展開する老舗で、今年は創業117年となる。酒屋ゆえに鮭の遡上にかけたか。リアリティ溢れる鮭のライズは見事。
ポーラーベア
（北海道コカ・コーラ）
北海道コカ・コーラボトリングからはコカ・コーラのマスコットキャラクターのポーラーベアが登場。ポーラーベアがコカ・コーラの広告に初登場したのは1922年。
氷彫刻コンクール作品
すすきの会場名物の氷彫刻コンクールは、2月4日(火)14時30分〜翌日2月5日(水)10時30分までの20時間の制限時間内に作品を仕上げる結構ハードなコンクール。審査項目は創造性、技量、芸術性の3つで、例年ハイレベルな作品が入賞を競い合う。
輝きのバタフライ
（佐藤寿則氏）
こちらが優秀賞を受賞した作品。彫刻の反対側が透けて見えるくらいに薄く削り込まれた羽に、繊細な文様が緻密に彫り込まれている。もはや神業の傑作か。
☆星座 Pisces☆
（高見美穂氏）
もうひとつの優秀賞受賞作がこちら。まるでDJオズマのヒット曲のようなユニークなタイトルだが、精巧に作り込まれたディティールは圧巻のひとこと。
鷲鳥不群
（木村翔馬氏）
鷲鳥不群（しちょうふぐん）というテーマで、鳥類界の孤高のエースたる鷲が優雅に天空を旋回している様子をリアルに再現。準優秀賞の栄誉に輝やく。
マイ・フレンズ
（伊藤浩氏）
南の海で人魚と魚が戯れる様子を躍動感あふれるデザインで表現した力作。しなやかに身をくねらせた人魚と海中にただよう艷やかな長い髪がとても優雅で美しい。
to fight a decisive battle
（鈴木将利氏）
鷲と大蛇の決死の戦いを迫力満点の構図で描いた作品。ユニークでかわいらしいデザインの多かった雪像に比べ、エッジの立つ氷像はダイナミックで尖った作風が多い。
チャレンジワールド
（加藤潤大氏）
こちらはエンゼルフィッシュの群れだろうか？優秀賞の蝶々同様に自立を保ったまま反対側が透けそうなくらい薄く氷像を制作するのは相当な技術を要するはず。
2025年さっぽろ雪まつりのまとめ
最後に帳尻が合う…は札幌あるある
以上、雑駁ではあるが2025年さっぽろ雪まつりの様子をダイジェストでお届けした。本ブログでは会場に展示されていた雪像・氷像の1/3も紹介しきれていないが、画像データ容量の都合により、印象的だったものを筆者の主観により、いくつかピックアップさせて頂いた。
開幕前は雪不足により開催そのものが危ぶまれていた2025年さっぽろ雪まつりだった。しかし札幌では昔から「最後はきちんと帳尻が合う」と言われており、不思議とシーズン全体では前年並みの降雪量に落ち着く。つまり終わり良ければ全て良し。御後が宜しいようで…。
札幌雪まつり会場へのアクセス
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