ちゃんと営業してます…の実力派
Curry & Cafe PENGUINS'は、北5条・手稲通と道道326号線が交差するあたりでひっそりと営業しているカレー&カフェの小さな専門店である。JR札幌駅とJR桑園駅、そして同店を結んで三角定規になぞらえると、ほぼ直角部分にあるのがCurry & Cafe PENGUINS'である。
実は筆者は10年ほどから同店の存在は知っていた。しかし当時はお店の前を通っても何屋さんかわかりづらく、そもそも営業しているのかどうかさえ不明だったためスルーしていた。それが今回、たまたま近隣に用事があったことから、PENGUINS'デビューとなった次第…。
Curry & Cafe PENGUINS' 実食レビュー
チキン野菜
例のごとく筆者の実食レビューから。筆者はチキンと野菜を辛さ4番でお願いした。てっきりスープカリーのお店かと思っていたら、どうやらルゥカレーらしい。ただし盛り付けは完全にスープカリーのソレ。ルゥもかなりシャバシャバ系で、両メニューの中間といった印象。
チキンは筋繊維レベルでホロホロに崩れるくらいに柔らかく煮込まれ、濃厚でスパイシーなルゥと絶妙に混じり合って、旨味倍増。クミンの爽快感からのカリースパイスの刺激と濃厚ルゥのコクと甘み、そしてクローブと思しきほろ苦さで後味を締めくくる。これは美味い!
ナスとかぼちゃ、にんじん、ブロッコリー、ピーマンなどは素揚げされている。特に1/4にカットされたじゃがいもは皮が厚めで、堅揚げポテチよろしくパリパリ香ばしい。辛さ4番は辛党の筆者にはちょうどよいくらい。ピリっと急激に辛味が立ち上がってくるフレーバー。
ライスMサイズ(240g)は筆者には適量だった。パラリとほどよく堅めに炊かれていてカレーに合う。ルゥの粘度はライスに盛れるかどうかギリギリ。
ルゥは、札幌駅アピアにある”北海道カリー倶楽部おの”に近いように感じた。ソリッドな”おの”のルゥにコクを加えるとPENGUINS'か…などと知った風なことを言ってみる。
パラクパルミジャーノ
相方はパラクパルミジャーノという変わり種メニューを、辛さ普通(ミニマム)でトライ。パラクとはヒンドゥ語でほうれん草のこと。その名のとおり、ほうれん草のたっぷり入った緑色が特徴的なカレーだが、しっかりとルゥに溶け込んでいて、青臭さなどは皆無。
スパイスをしっかりと感じつつも、辛くないので相方には食べやすかったそう。鶏肉は筆者のメニュー同様に、筋繊維がルゥと一体化するくらいに煮込まれており、生クリームのまろやかさとミニトマトの酸味が混じり合って旨味のハーモニーを奏でる。
素揚げブロッコリーとパルミジャーノ・チーズもよく合う。見た目も味わいも、とにかく凝った逸品だが、これで今どき千円切りはまさに神コスパ。厳密にはスープカリーとはカテゴリーが違うが、終わり良ければすべて良し…ということで、ご寛大に受け流して頂きたい。
小柄な相方はライスS。同じお皿なので筆者のMサイズと比べてみると、ボリューム感がよくわかる。
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基本メニューとオーダー
基本メニュー
Curry & Cafe PENGUINS'の基本メニュー。どこにもスープカリーなどと表記されておらず、完全に筆者の早とちりだが、ルゥとライスを別皿で提供したり、スープカリー専門店でありがちな、スープ(ルゥ)を土鍋に盛り付けるところなど、とてもスープカリーっぽい。
基本メニューも煮込みチキンや納豆オクラなど、スープカリーを連想させるようなネーミング。オーダー方法は、基本メニューを決めて、ライスの量とルゥの辛さを選ぶだけ。
カフェも本格派
Curry & Cafe PENGUINS'はカフェでもあるので、コーヒーも本格的。コーヒー豆は、岩見沢市の焙煎工場「マヤコーヒー」から、グァテマラ産の銘柄をわざわざ仕入れている。煎り方も5段階から選べるところなど、まさしく専門店。
特筆すべきは全席終日禁煙であること。喫煙者に石をぶつけられそうだが、令和の時代にあたり構わずプカプカ喫煙はポンコツすぎ。せっかくのカリーやコーヒーの香りもヤニの悪臭で台無しになってしまう。カフェを謳いつつキッパリ禁煙を掲げる同店の経営姿勢に拍手。
Curry & Cafe PENGUINS'ビール系アルコール飲料も充実している。定番のサッポロビールのほかに、ギネスビールやクラフトビールなどもラインナップ。これは盛り上がりそう。
当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)
Curry & Cafe PENGUINS'のゆきかた
店内の雰囲気
10年ほど前から何度となく前を通っていたPENGUINS'の店内。外観から想像する以上に奥行きがあって、温かいアットホームな雰囲気。モダンで洗練されたビルが多いこのエリアにあって、中世イタリアの庶民的なバルを連想させる店内演出は、不思議と落ち着く。
ペアシートも完備。ラティスで隣席と仕切られているため、二人だけの静かな時間を愉しむことができそうだ。クラフトビールの空き瓶を利用したオブジェもカッコいい。
メニューの表紙。なぜPENGUINS'という店名にしたのか、ちょっとわからなかったが、店内のいたるところでPENGUINS'ワールド全開。このヌケ感がいいのですよ…。
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営業時間とアクセス
定休日;日曜日
営業時間;AM11時30分〜PM10時(LO PM9時30分)
電話番号;011-241-3747
アクセス;JR桑園駅から徒歩5分、地下鉄東西線西11丁目駅から徒歩10分
SNS;Curry & Cafe PENGUINS'公式インスタ