元相スープカリー「アジャンタ」とは?
札幌スープカリーの原点となった伝説的な店

札幌スープカリーのルーツは、今から50年ほど前に中央区山鼻地区で営業していた喫茶店「アジャンタ」において、創業者の辰尻宗男氏が、自身や家族の健康のために考案した「薬膳カリィ」を、1971年頃から提供し始めたのが始まりであると言われている。
当初はスパイスと漢方をブレンドしたサラサラのスープにライスを添えた簡素なものだったが、ある日、常連客の要望でダシ用の鶏ガラや野菜を捨てずに具材として提供するようになり、これが好評となり札幌スープカリーの原型「薬膳カリィ」が誕生したのだった。
経営分離を経て2つのアジャンタが誕生する


その後、白石区のマジックスパイスが薬膳カリィをスープカリーに進化させ、西区の札幌らっきょによりスープカリーは全国に知られる。一方のアジャンタは喫茶店からスープカリー専門店に移行するも、2001年の辰尻氏と妻・南美智子氏の離婚を機に暖簾を分かち今に至る。
そして創業者である辰尻氏が新たに構えたのが、今回ご紹介する「アジャンタ総本家」である。総本家は「元祖」の味を守りつつも、お土産用カレーの展開など積極的な事業拡大も行い、2011年に辰尻氏が逝去した後は、愛弟子が二代目店主として名門の暖簾を引き継ぐ。
アジャンタ総本家実食レビュー
とりかりぃ

今回の取材は事情あって筆者の単独行…すなわち実食レビューは1品のみとなることをお許し願いたい。機会があれば相方や娘と再訪したいが、ともあれアジャンタの代名詞であり、札幌スープカリーのオリジンともいえる「とりかりぃ」の実食レビューをお届けする。
さてようやくご対面できた「とりかりぃ」は、小ぶりのチキンレッグが2本、大きくカットされたニンジンが1本、そして3分割されたピーマン1個という、シンプルながらも豪快なトッピングが特徴であり、スープは渾身の1種類、辛さ指定不可という尖具合もさすが元祖。
30種類のスパイスと15種類の漢方薬をブレンドし、6時間かけて仕込まれたスープは、脂っぽさがなくあっさりとした風味で、スパイスそのものの深い味わいを堪能できる。ホロホロとほぐれるほど柔らかいチキンと、スパイシーなスープの相性は抜群だった。

アジャンタ総本家のカリースープは、卓上の追いスパイスで辛さ調整するのはインドカリ店と同じ。常連さんいわく「味変」を楽しめるのもアジャンタの醍醐味なんだそう。
メニューとオーダー
基本メニュー

総本家の基本メニューは「とりかりぃ」「野菜かりぃ」「らむかりぃ(ラム肉)」「かしみーるかりぃ(ミートボール)」「お子様かりぃ」など全8種類とシンプル。なお「骨なしとりかりぃ」は数量限定、「らむかりぃ」は土日限定メニューとなっている。
当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)
オーダー方法

他のスープカリー専門店のような複雑なカスタマイズはなし。スープは1種類のみで、辛さのレベル指定も不可。ライスは普通盛りが無料で付くが、追加料金で大盛りや十六穀米に変更可能。辛さマシマシは、前述の「追いスパイス」で自ら調節するのがアジャンタ流。

筆者は白米を普通盛り(無料)でオーダーした。普通盛りが何グラムかはメニューに明記されていなかったが、だいたい250gくらい。中年男性には腹八分の適量かも…。
アジャンタ総本家のゆきかた
店内の雰囲気

店内はインド風の調度品が飾られつつも、洗練されたお洒落なレストランのような落ち着いた雰囲気。座席はテーブル席が5つとカウンター席が3~4席とまずまずの収容キャパシティがあるが、ランチタイムは30分程度の待ち時間を覚悟しておく必要がある。

有名店らしく、カウンター席の正面には多くのタレントやスポーツ選手のサイン色紙が飾られており、アジャンタ総本家の歴史と人気を物語っているようだ。
2代目店主の急逝と臨時休業

2026年2月に2代目店主が急逝したというニュースは、多くの札幌スープカリーファンを騒然とさせた。本記事を更新した2026年4月時点において、アジャンタ総本家は休業中であり、営業再開はいまだ目処がたっていない様子である。当サイトでも引き続き動向を注視したい。

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