「名前はまだ無い」といいつつ5周年
「名前はまだない」といいつつ開業5周年を迎えたこの店は正式な屋号を「名前はまだない 札幌総本店」という。無表情な羊が真正面にドンと構える一見変わった暖簾を掲げる同店は西区琴似地区にあるラム肉とメインとした焼肉店である。
北海道ではラム肉の焼肉料理を総称してジンギスカンと呼ぶが、同店ではジンギスカン鍋を使わずに一般的な焼肉用ロースターを使用しているため、果たしてジンギスカン専門店と呼ぶのがふさわしいかどうかなんとも判断できず。
羊肉は焼くと脂と水分がたくさん出てくるためジンギスカン鍋は半円ドーム状の独特な形をしており、肉を焼きつつ時々縁にたまった脂と水を捨てる。
名前はまだ無い 実食レビュー
名前はまだないの特徴は前述のとおり羊肉を焼肉ロースターで焼くスタイルにある。ジンギスカン鍋で焼いた時に比べて余計な脂や水が落ち、香ばしい焦げ目がついて羊肉特有の臭みを飛ばしてくれるので羊肉を食べ慣れていない人でも美味しく頂くことができる。
自家製ピクルス
まずは健康のためにしっかりと野菜から摂取したい。レモンとビネガーを効かせた自家製の浅漬風ピクルス。口の中がさっぱりして良い。
ラムヒレ肉
ヒレ肉は内蔵まわりの肉で脂肪分が少なくヘルシー。一般的にヒレ肉といえばとんかつ用の豚ヒレをイメージするがラムのヒレ肉はめずらしい。
マトンヒレ肉
マトンヒレ肉は成長した羊の内蔵周辺の肉。マトンはラムに比べて堅くて臭みが強いが筆者のような昭和生まれの世代には懐かしい味。
ラムチョップ
ラム肉は子羊の肉。柔らかくて臭みが少ないのでビギナーにおすすめ。ただし骨付きはジンギスカン鍋では焼けないので焼肉ロースターで正解。
フライドポテト
ひととおり羊肉を堪能したらホクホクのフライドポテトで炭水化物を補充する。バケツのような容器で供されるところがユニーク。
ウインナー
さすがに自家製ではないだろうがハーブを混ぜて腸詰めされたウインナーは美味。羊肉一辺倒からフライドポテトをお供に味の変化を楽しむ。
牛サガリ肉
焼肉の定番、牛サガリ肉もきちんと用意されている。羊肉の方がクセが強いので先に牛肉をオーダーしておけばよかったかも・・・。
塩ネギサガリ
お肉が美味しいので塩ネギサガリを追加。ちなみに味付けされていない肉はニンニクの効いた焼肉ダレもしくは塩コショウでいただく。
味噌ホルモン揚げ
味噌ホルモンの唐揚げというちょっと変わった一品。この後、相方と別の場所で飲み直すので今回はホルモン唐揚げ引き上げる。
ドリンク類
羊肉や牛肉にはやはり赤ワインが合う。グラス注文以外に飲み放題もあってうれしい限り。他にもビールやハイボール(デュワーズ)もある。
当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)
名前はまだ無いへのゆきかた
お店の雰囲気
今回は紹介できなかったが名前はまだない札幌総本店はラム肉以外にもラーメン、カレーライス、ぎょうざ、串揚げなど多彩なメニューと取り揃えたいわば焼肉バル的なお店だった。スタッフの方が絶えずゲストに気を配りつつテキパキとオーダーをさばいているのも好印象。
個人的にはジンギスカン鍋ではなく焼肉ロースターで焼き上げニンニクやレモンで羊肉の臭みを消し、塩コショウでシンプルに頂くスタイルが斬新に感じた。というのもジンギスカンに慣れた北海道人でもジンギスカンダレの濃い味が苦手だという人は少なくないからである。