体に優しい激ウマスープは時代を超える
Beyonda Age(ビヨンドエイジ)は札幌市中央区の山鼻地区にあるスープカリー専門店であり、2017年に開業した業歴10年未満の若い店ながら医食同源をコンセプトとして薬膳効果の高いスープカリーの追求に余念が無い本格派のお店である。
たとえば同店では15種類の薬膳スパイスと血液をサラサラにする11種類の生薬を配合し、さらにコラーゲンたっぷりの丸鶏と香味野菜を6時間かけてじっくり煮込んで抽出したダシをブレンドとした健康的でかつ旨味満点の絶品スープをウリにしている。
メニューで提供されるヤクザんスパイス類は店頭でも販売している。メニューが運ばれてくる間に説明書きを読むだけでも楽しい。
同店のWebサイトによるとかつては北22条にも支店を構えており、そこでは客のニーズに応えるためにヴィーガンスープを開発したり、2018年の胆振東部地震の際にはスープカリーの炊き出しを行ったりしたそう。こうした社会貢献意識の高さはとても好感がもてる。
Beyond Age 実食レビュー
チキンベジ
Beyond Ageのチキンベジをオリジナルスープと辛さ10番で頂く。具材は揚げたチキンレッグが丸ごと1本に野菜が12品目(ブロッコリー、ピーマン、じゃがいも、ニンジン、レンコン、カボチャ、パプリカ、ごぼう、ナス、オクラ、キャベツ、水菜)とボリューミー。
特筆すべきはスープの圧倒的な旨味。11種類の生薬と15種類の薬膳スパイスにさらにコラーゲンをたっぷり配合した健康増進効果満点のカリースープは透きとおったサラサラ系。薬効もさることながらダシの旨味が濃厚でスープをすくう手が止まらない。
ポークベジ
相方はポークベジをオリジナルスープの辛さゼロでオーダー。相変わらず辛い料理が苦手な彼女であるが、辛さゼロでもダシがしっかり効いていて、ただ辛い激辛テイストとは全く違う風味豊かなスパイシーさを感じることができるので大変美味しかったとのこと。
野菜はチキンベジと同じものが12種類。豚肉はまるで角煮のように柔らかくジューシー。ただし薬膳うずらはしっかりとした味付けがされているものの薬臭さを感じたようだ。それでも彼女にとっては札幌市内のスープカリー専門店の中で五指に入るほどの気に入りよう。
牛筋ベジ
牛筋ベジはトロトロに煮込まれた牛スジにバラエティ豊かで色鮮やかな野菜がのった美しい一品。スープカリーは牛肉やラム肉のようなクセのある肉がよく合う。オリジナルスープに辛さ12番で頂いたが辛党を自認する筆者でもかなりの辛さ。
温泉納豆キーマ
こちらは相方が頂いた納豆キーマで現在は温泉納豆キーマという温泉玉子つきのメニューに進化した。具材は鶏ひき肉、納豆、キャベツ、パプリカ、ブロッコリー、水菜など。オリジナルスープを辛さゼロで注文。辛党が辛さゼロでも旨いと感じるのは西区の曼荼羅とこの店。
メニューとオーダー
基本メニュー
基本メニューはチキンベジ、ポークベジ、牛筋ベジ、ラムベジなど10種類。価格は一部を除いて概ね1,500円以上なので他店よりも割高感があるが、ほとんどのメニューが◯◯ベジとなっているように最低でも8品目からの野菜が添えられていて納得の価格。
スープの種類と辛さ
BeyondAgeのオーダー方法は、①基本メニューを選ぶ、②スープの種類と量を選ぶ、③辛さを選択する、④ライスの量を調整する、の4ステップ。特筆すべきはスープの豊富さ。オリジナルスープ以外にパクスープ、薬膳スープなど9種類から選択できるのは凄い。
ライスは道産米のななつぼしを使用。白老町の白透水という弱アルカリ性の軟水で炊き上げ、ターメリックで色付けするこだわりよう。
当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)
Soupcurry Beyond Age 南19条店のゆきかた
店内の雰囲気
Beyound Ageの店内は明るく開放的かつ洒落た調度品でまとめたシックな雰囲気。カウンター席、テーブル席、小上がり席など外観から想像するよりも広々としている。キッズコーナーもあるので小さなお子様のいるファミリー層も気軽に利用できる。
飾り立てすぎず、かといって野暮ったくもない普遍的なレストランのイメージ。Beyound Age(時代を越えて)らしいコンセプトを感じる。