有名人も訪れた縁結びで人気の神社

「西野神社」は札幌市西区の「西野」「平和」「福井」地区の氏神様として、安産や縁結び、勝運上昇にご利益があるとされる神社です。
平成23(2011)年に歌手で俳優の福山雅治さんが参拝し”恋みくじ”を引いたことが話題となったこともあり、近年では特に縁結びの神社として知られています。
西野神社のご由緒

西野神社周辺の開拓が本格的に始まったのは、明治10年代後半のことです。
初めのうち、本州以南から入植してきた人々はそれぞれの集落ごとに小さな祠を建て、故郷の神様をお祀りしていました。
明治32(1899)年、これらの祠(ほこら)を合祀して地区の神社として創建されたのが西野神社です。
かつて西野・平和・福井は米どころだった

西野神社の元となった祠を祀っていた平和・福井・西野の3地区は昭和20年代頃まで水田が広がり、札幌市内でも有数の”米どころ”として知られていました。
西野神社ができた頃は100戸ほどの住人しかいなかったこの地域も、今は水田が消え住宅地となっています。
西野神社のご祭神
西野神社のご祭神は、「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」「鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)」「譽田別命(ほんだわけのみこと)」の三柱です。
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)・鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)

神話によれば、豊玉姫命と鵜草葺不合命は母子とされています。
豊玉姫命は海神の娘でしたが、探し物をしに海の国へとやってきた地上に住む「山幸彦(やまさちひこ、「日子穂穂手見命(ひこほほでみのみこと)」とも)」と結ばれ、子を授かります。
豊玉姫命は海辺に建てられた産屋で出産しますが、その際、夫である山幸彦に異形である自身の本来の姿を見られてしまいます。
それを恥じた豊玉姫命は、生まれた鵜草葺不合命をおいて海に帰ってしまうのです。
豊玉姫命と鵜草葺不合命は、この神話により「縁結び(本来出会うことのない海神の娘と地上に住む神が結ばれる)」や、「安産」にご利益がある神様といわれています。

譽田別命(ほんだわけのみこと)

譽田別命は、第15代天皇の「応神天皇」です。「八幡神(やはたのかみ)」として全国の八幡宮に祀られている神様ですが、中世の頃から軍神として信仰されてきました。
その経緯から戦勝祈願のご利益があるとされています。

西野神社の境内
西野神社の境内の様子は公式YouTubeチャンネルでも紹介されていますが、ここではいくつかのスポットをピックアップしてご紹介します。
西野神社公式YouTubeチャンネル「西野神社 境内のご案内(Ver.4)」
社殿

現在の本殿は昭和40年代に建てられたものですが、その後も増改築や各種整備が行われ現在の姿になっています。

なお、西野神社は公式ホームページから「オンライン参拝」することも可能です。
(写真は西野神社公式サイトより転載)
儀式殿

例祭(秋まつり)の際、この儀式殿の前で「福井ばやし」の奉納が行われます。
この福井ばやしは、福井地区の最初の入植者が福井県出身だったことが縁となり、昭和50年代に同県の剣神社に伝わる「明神ばやし」を継承したものです。
授与所

お守りやお札を頂くことができる授与所。
西野神社はお守りの種類が豊富なことでも知られています。お守りやお札の一部は公式サイトから購入することも可能です。
境内を彩る樹木

西野神社は約90種もの樹木に囲まれています。
公式ホームページに掲載されている樹木の名称や植えられた場所をスマートフォンで確認しながら、境内を散策するのもいいかもしれませんね。
Webメディアを通じて伝統をつたえる神社

近年では「ノルベサ」の観覧車「ノリア」や「北海道神宮」などと並び札幌観光協会のオススメ”パワースポット”に選ばれるなどの影響もあり、西野神社は札幌市内でもよく知られた神社の一つとなっています。
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また、神社の案内の他にも神道に関連する記事が多く掲載されるなど、公式ホームページの内容が充実しています。
上記のようにオンラインでの参拝やお守りの授与、公式YouTubeチャンネルによる動画配信やLINE開設なども行われています。
参拝される方はもちろんのこと予定のない方も、ぜひ一度ホームページをチェックしてみてください。