スープカレー

札幌スープカリー曼荼羅 北海道神宮前店(札幌市中央区)

2024年5月20日

オリジンとモダンが融合した最高傑作

どちらもオリジナルスープだが、手前は辛さ5番で奥側は1番。かなり色が違う。

札幌スープカリー曼荼羅北海道神宮前店は、札幌市中央区宮の森にあるスープカリー専門店で、札幌スープカリー曼荼羅西町本店(西区)の2号店として昨秋にオープンしたばかりの新しいお店である。立地は宮の森というより北海道神宮のすぐそばといった方がわかりやすい。

札幌スープカリー曼荼羅は業歴10年ほどで、札幌市内に200軒以上あるといわれるスープカリー専門店の中では中堅どころといったポジションだが、アジャンタとマジックスパイスを徹底的に研究し、開発に2年を要したというスープは薬膳カリィを彷彿とさせる正統派の味わいだ。

さらに曼荼羅のスープは高温で一気にダシを抽出する独自の調理法によって、あっさりかつ旨味たっぷりの味わいを実現している。そういった意味ではスープカリーオリジンたる薬膳カリィと、キングなど第三世代と呼ばれる濃厚旨味系スープの良いトコどりのメニューといえる。

曼荼羅 北海道神宮前店実食レビュー

ラムボール

まずは筆者から。筆者はラム肉100%の肉団子が5個トッピングされたラムボールをオリジナルスープ、辛さ5番、ライス普通盛りで頂いた。曼荼羅のスープはスパイスと旨味のバランスが絶妙だが、辛さ5番は辛党の筆者でもちと辛い。スープを味わうなら4番までが無難だろう。

野菜は素揚げされたジャガイモ、ニンジン、レンコン、ナスなどに加え、シャキシャキ感のある水菜や玉ねぎスライスもトッピングされている。それにしても久々の曼荼羅のスープはやっぱり旨い。トマトベース&焦がしバジルとはまた違う、スッキリかつ旨味満点の味わい。

ラムのようなクセのある肉こそスープカリーのスパイスと相性バツグン。とろみや雑味のないスープゆえに素材由来の味わいや食感を堪能できる。

宝永ぎょうざ

相方は宝永ぎょうざのスープカリーをオリジナルスープ、辛さ1番、ライス小盛りでオーダーした。特筆すべきは辛い食べ物が苦手でいつも辛さ0番で注文する相方が「曼荼羅のメニューだったら多少辛くても美味しく完食できそう」と、なんと自ら辛さレベルをアップしたこと。

さてその感想は、恐る恐る辛さ1番をチョイスしてみたものの、他店の辛さ0番に比べて辛さ控えめで食べやすかった様子。店主に話を伺うと「辛さ1番は辛味ではなく風味を増すスパイスのみ」とのこと。美味しそうにあっという間に平らげた相方にとって曼荼羅はもはや鉄板。

宝永ぎょうざとは、北海道十勝の音更町にある食品メーカーで、筆者はかつて帯広で暮らしていた時に本店まで冷凍餃子を買いに行ったことがある。肉厚でジューシーな同社の特製餃子は食べごたえ充分。ネット販売も行っているため興味のある方は下記URLからどうぞ。

基本メニューとオーダー

基本メニュー

北海道神宮前店のメニューはおおむね西町本店と同じだが、こちらはスープカリー専門となっている。ただし店主によると近日中にルゥカレーの提供も開始したいとのこと。曼荼羅のルゥカレーは未体験なので、その時には必ず再訪する旨を相方と誓い合ったのだった。

カリースープとフォーを組み合わせた変わり種メニュー。グルテンアレルギーの筆者には有り難い限り。曼荼羅のスープは何を組み合わせても旨いはず。

オーダー方法

曼荼羅北海道神宮前店のオーダー方法は①スープを選ぶ→②基本メニューを選ぶ→③辛さを指定する→④ライスの量を決める→⑤お好みでトッピングを追加する、という流れ。辛さレベルは0〜5番までの6段階だが、辛党の筆者でも辛さ5番は結構ガツンとくる辛さ。

ライスはまるで洋食屋さんのようにアーモンド状に盛り付けられた雑穀米。スープとの相性にこだわってあえて硬めの食感に炊いているところがポイント。筆者は普通盛り、相方は小盛りだが日本人男女の平均的な体格である我々にとってちょうどよいボリュームだった。

当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)

曼荼羅 北海道神宮前店のゆきかた

店内の雰囲気

明るくて清潔感のある店内はカウンター席が4つ、2人がけのテーブル席が5つと決して広くはないが、シート間のスペースを大きめにとってあり窮屈さは感じない。服の汚れが気になる人には紙エプロンも用意してくれるため、仕事の合間のランチタイムも安心して利用できる。

当日は一番奥のシートで食事をさせて頂いた。これくらいのゆとりがあれば隣席を気にせずゆったり食事を愉しむことができる。

壁にはシックな写真や絵画が飾られている。薬膳カリィを踏襲した本格メニューながら、あえてモダン&シンプルな演出はとても好感度高し。

営業時間とアクセス

札幌スープカリー曼荼羅は、スープカリーを生み出した老舗であるアジャンタやマジックスパイス同様に医食同源をコンセプトに、薬膳スパイスと透明感のある旨味スープにこだわった、ある意味では札幌スープカリー・オリジンを体験できる希少なお店ではないかと思う。

なお付近には人気店のSAMAやおくしばあちゃんも営業しており、例えば札幌で最もポピュラーなテイストのスタンダードなお店ならSAMA、和風に特化した独自のメニューと世界観のお店ならおくしばあちゃん、というように各人の好みで使い分けると良いかもしれない。

定休日;不定休
営業時間;9時〜15時(LO14時30分)
電話番号;011-676-8442
アクセス;地下鉄東西線円山公園駅からJR北海道バス(円15・円16)乗車、宮の森1条10丁目停留所を下車※駐車場あり
公式サイト;札幌スープカリー曼荼羅公式サイト

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  • この記事を書いた人

山口光博

札幌育ちの人事コンサル。リテール業界に詳しく学生バイト時代を含めるとコンビニ、食品スーパー、総合スーパー、問屋&物流センターなど、流通チャネルに関わるほとんどの職場を経験。地元とスープカレーをこよなく愛す。

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