スープカレー

curry kitchen SPICE POT! 琴似店(札幌市西区)

石窯焼きローストチキンカレーへのこだわり

SPICE POT!琴似店

curry kitchen SPICE POT! 琴似店は2023年2月に新規開店したばかりの琴似エリアでは最後発となるスープカリー専門店である。もっとも白石区にある菊水本店は2010年頃から営業しており、業歴においては札幌スープカリー業界の中堅どころといった位置づけとなる。

SPICE POT!のウリは石窯焼きのローストチキンやソーセージなどをトッピングした濃厚かつパンチのあるテイストのスープカリー。またゲストが最後まで熱々のままメニューを楽しむことができるように、料理を鉄鍋で提供している点がとてもユニークだ。

最近は老舗の”札幌カリーぱお”や”Lavi琴似店”が相次いで閉店してしまい、琴似在住のスープカリーファンとして非常に残念な限りだったが、それでも今なお琴似栄町通りには、山の手から八軒にかけて8店ものスープカリー専門店が軒を連ねているのは凄いことだと思う。

SPICE POT!琴似店実食レビュー

チキンと野菜のカレー

SPICE POT!琴似店のチキンと野菜カレー

それでは早速、初SPICE POT!の実食レビュー。まずは筆者のチキンと野菜のカレーから。本当は石窯焼きのローストチキンを試したかったのだが、あいにく我々が訪問したのは閉店近くだったためローストチキンは完売。代わりに煮込みチキンのメニューをオーダーしてみた。

メニュー表によるとスープの辛さは5段階となっており、スタッフさんに辛さの度合いなどを確認してみる。そのスタッフさんはかなりの辛党らしく、自分が食べる時は40番にしているとのこと。そこで筆者もスタッフさんと同じレベルで調整してもらう(→負けず嫌い)。

スープはトマトベースに焦がしバジルの札幌スタンダード。ただしまったりまろやかな風味ではなく、ソリッドかつ味わい深いテイスト。例えるならgopのアナグラやINCURRYのスパイシーさに、曼荼羅やBeyondAgeの旨味ダシを合わせたような風味。辛さもちょうど良し。

豚角煮と野菜のカレー

SPICE POT!琴似店の豚角煮と野菜カレー

相方は豚角煮と野菜のカレーを辛さ0番でトライ。サラサラ系のスープはトマトの酸味がほどよく効いていて、さわやかな酸味の後から舌の奥に旨味が立ち上がってくるような粋な味わい。粗挽きスパイスのザラザラ感を楽しみつつ、辛さが苦手な人でも美味しく食べられるそう。

厚さ1.5cmほどの豚の角煮はスプーンで切れるくらいに柔らかく煮込まれていて、素揚げされた大ぶりな野菜も食べごたえ満点。和食派で少食な相方にはややくどく感じたようだが、食欲旺盛な男性なら、むしろ肉のフレーバーをしっかり堪能できる満足度の高いメニューだろう。

ソーセージと野菜のカレー

SPICE POT!琴似店のソーセージと野菜カレー

今回は筆者の愛娘も仕事帰りにわざわざ琴似まで駆けつけてくれた。娘とは時々一緒にご飯にゆくが、スープカリーは今回がLaviとマジックスパイスに続く3度目となる。そんな娘は開口一番「これ!」などと何ら迷うことなくソーセージと野菜のカレーを辛さ2番でご指名。

素揚げされたナス、カボチャ、ジャガイモなどの野菜は甘くてホクホク。そして石窯でローストされた特大ソーセージにかぶりつくと、パリっとした皮の食感に続いて口の中に肉汁が広がる。普段はスープカリーを食べない娘も「美味しい!」を連呼しつつ、あっという間に完食。

メニューとオーダー

基本メニュー

SPICE POT!の基本メニューは10種類あって、ロースト肉と素揚げ野菜をメインとした食べごたえがあるガッツリ系メニューの多さが特徴となっている。またキッズメニューもちゃんとラインナップされており、小さなお子さんを連れて気軽にスープカリーを楽しむことができる。

オーダー方法

SPICE POT!のオーダー方法は、①基本メニューを選び、②スープの辛さとライスの量を指定してオシマイ…というとてもシンプルなもの。スープやライスのバリエーションは設定されておらず、石窯焼きの主菜で直球勝負!といった潔い印象。これはこれでわかりやすくて良い。

ちなみにターメリックライスの量の目安として、標準体型のオッサンである筆者がLサイズ(250g)、小柄だけど食欲旺盛な娘がSサイズ(150g)、小柄かつ少食な相方がSSサイズ(100g)をチョイスしたが、それぞれにとって適量だった様子。

アルコール飲料を扱っているスープカリー専門店は少なくないが、SPICE POT!はGUINNESSビール推し。濃厚でクリーミーなGUINNESSは、パンチの効いたSPICE POT!のカリースープによく合う。

娘はプレーンラッシーを追加。プレーンラッシーのほどよい酸味と甘さは肉系スープカリーの脂っこさを中和してくれるので、最後まで美味しくメニューを味わえる。

相方と娘は、さくさくフィナンシェ&ソフトクリームで本日の〆に入る。バニラアイスの上に温かいフィナンシェが乗っており、どちらも程よい甘さで美味だったとのこと。

当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)

SPICE POT!琴似店へのゆきかた

店内の雰囲気

菊水本店が住宅街の中にある隠れ家的雰囲気のお店だとすれば、琴似店は繁華街にあるモダンなスープカリーレストランといったイメージ。明るくて広々とした店内は清潔感と開放感があって好印象。GUINNESSのPRにも余念がない。

カウンター席や2人がけテーブルの他に、4人がけのボックス席も2つあるのでディナーもOK。琴似のスープカリー専門店の中では、比較的遅い時間まで営業している点も便利。

営業時間とアクセス

定休日;なし
営業時間;11時~15時、17時~22時
電話番号;011-590-0334
アクセス;地下鉄東西線琴似駅から徒歩2分、JR琴似駅から徒歩8分
公式サイト;https://spicepot.jp/

こちらもおすすめ

  • この記事を書いた人

山口光博

札幌育ちの人事コンサル。リテール業界に詳しく学生バイト時代を含めるとコンビニ、食品スーパー、総合スーパー、問屋&物流センターなど、流通チャネルに関わるほとんどの職場を経験。地元とスープカレーをこよなく愛す。

-スープカレー
-, , ,