当サイトはアドセンス広告およびアフィリエイト広告を利用しています。

公園・散策路

百合が原公園(札幌市北区)

この記事の内容

札幌を代表するフラワーパーク百合が原公園

飛行機の轟音を聴きながら花を愛でる

百合が原公園のエントランス

百合が原公園は札幌市北区にある敷地面積25.4ヘクタールの総合公園である。札幌市の中心部にある中島公園(23.6ヘクタール)にサッカーグラウンドを一面足したくらいの広さ…といえば、なんとなく百合が原公園の広さがイメージできるだろうか?

百合が原公園上空を飛行する航空機

百合が原公園の700メートル先には札幌丘珠空港があり、ひっきりなしにいろいろな飛行機が離発着を繰り返す。

百合が原公園のみどころ

百合が原公園の「世界の百合広場」

百合が原公園のみどころはなんといっても世界各国から収集されたおよそ100種類ものユリの花。ユリ以外にもライラックなど多彩な植物が植栽された札幌市を代表するフラワーパークである。元々は1986年開催の「さっぽろ花と緑の博覧会」会場が百合が原公園の前身だ。

ここは外せない!世界の百合広場

百合の種類はなんと100種類!

百合が原公園の「世界の百合広場」の中央部

百合が原公園といえば「世界の百合広場」鑑賞はマスト。「世界の百合広場」は昭和天皇在位50年記念事業として造成された。同園発行の「百合が原花ごよみ」によると「世界の百合広場」の見頃は6月中旬から9月上旬、最盛期は7月中旬(写真は7月初旬に筆者撮影)とのこと。

百合が原公園のマドンナリリー

黄色が鮮やかなマドンナリリー。近くで見るとわずかにオレンジ色を帯びていて深みのある色合い。

この情熱的な色あいの花はスカシユリか?WebサイトやGoogleレンズで調べるも正確な品種はわからず。

百合が原公園のスカシユリ
百合が原公園のLA百合

LAユリは、ロンギフローラム(テッポウユリ)とアジアティック・ハイブリッド(スカシユリ)の交配種。

百合が原公園の池

「世界の百合広場」をぐるりと囲む池。マガモの姿もチラホラ見られる。それにしてもマガモは本来渡り鳥なのだが、札幌市内では前述の中島公園をはじめ、「渡り」をやめて通年で札幌に定住するようになったマガモたちをよく見かけるようになった。

百合が原公園を代表する美しいユリたち

「世界の百合広場」の奥に藤棚があるのだが、そこへ向かう途中の小径には様々な品種のユリが植えられている。公園案内には特段の名称は記載されていない無名スポットだが、百合が原公園の誇る100種類のユリの多くがこの一帯に植栽されている(今回は一部を紹介)。

百合が原公園のレッドブライアン

真紅が鮮やかなレッドブライアンという品種。花期は8月いっぱい迄なので、つぼみの状態のもの多かった。

御所車という名前は能楽衣装の「縫箔茶地百合御所車模様」に由来するらしい。とてもゴージャスな雰囲気。

百合が原公園の御所車
百合が原公園の北の星

北の星はまさに北の夜空を照らす北極星のごとき眩い黄色が特徴的。なんでも黄牡丹が交配されているとか。

ピンク色が可愛らしいブーケという品種。ユリのブーケの花言葉は高貴、純粋、無垢、祝福など。

百合が原公園のブーケ
百合が原公園のリリウム・ダビディ

これまで紹介したユリとは趣向の異なる形状のリリウム・ダビディという品種。下に向かって咲くのが面白い。

百合が原公園を代表する品種のヤマスカシユリ。スカシユリの特徴は花びら内側に見られる絣(かすり)文様。

百合が原公園のヤマスカシユリ

大きな藤棚もあったかぁ…来春の再訪決定!

百合が原公園の藤棚

百合が原公園の藤棚。札幌市では藤の見頃は5月中旬から下旬なので今回は見頃を逃してしまった。もっとも筆者の暮らす琴似から百合が原公園までは容易にアクセスできることがわかったので、来季は藤棚の撮影のためにぜひ再訪したい。記事更新を乞うご期待。

百合が原公園のリーガルアルバム

リーガルアルバムは本来もっともユリらしいイメージなのだが、当日は暑さのせいで花びらがしおれ気味。

藤棚から「ムスカリの道」へ向かう途中にある立派な針葉樹。周囲にある広葉樹との葉色の違いが一目瞭然。

百合が原公園ムスカリの道付近の針葉樹

世界の百合広場の噴水とムスカリの道

百合が原公園ムスカリの道付近の噴水

「世界の百合広場」の終点は星型の噴水。我々が来園した日はうだるような暑さだったが、噴水の水しぶきから発散されるマイナスイオンを浴びつつしばし涼む。さて、もう少し休んだら、写真の奥側に見えるサイロへ向かってみることとする。

百合が原公園のムスカリの道

「ムスカリの道」マドンナリリーの黄色とムスカリの紫、そして生け垣の緑の大胆なコントラストが美しい。

噴水の周囲には星型の小径が設けられている。もう少し早い時期だったら満開のチューリップも鑑賞できたが…。

百合が原公園噴水周辺のベンチと小径

サイロ展望台と芝生公園

サイロ展望台はかつての酪農地帯の名残

百合が原公園のサイロ展望台

百合が原公園には石造りのサイロが建っている。かつて百合が原公園一帯は烈々布(れつれっぷ)と呼ばれた酪農が盛んな地域で、このサイロは当時の篠路農業協同組合長の所有だった。百合が原公園造成の際に、酪農の歴史を後世に伝えるべく、札幌市に寄贈されたそうな。

以前はサイロ内部に螺旋階段が設けられ、最上部は展望室となっていたが、さすがに1930年竣工(もうすぐ築100年!)ともなると老朽化が激しく、現在は立入禁止となっている。ちなみに百合が原公園に隣接する郷土資料館を管理しているのは件の組合長のご子息。

百合が原公園の芝生広場

サイロ隣の「芝生広場」でランチを楽しむ親子連れ。我々の来園時は土曜日のためか親子連れが多かった。

レストラン百合が原とリリートレイン

百合が原公園のレストラン百合が原

園内にはレストランもある。レストラン百合が原はシーズン中(4月下旬~10月下旬)であれば年中無休で営業している。店内飲食は11時~15時だが、ソフトクリームなどのテイクアウトは10時~16時まで利用可能なのがうれしい。

レストラン百合が原のテラス席

ツタのドームに覆われたテラス席。年々酷暑になりつつある札幌。暑さのせいでツタの生育不良発生か?

20~30分おきにレストラン百合が原からリリートレインが発車している。開園中は毎日運行(10月は土日祝)。

百合が原公園のリリートレイン

世界の庭園でガーデニングの多様性を知る

英国式ガーデニングの基本ボーダーガーデン

百合が原公園のボーダーガーデン

ここからは有料ゾーン「世界の庭園」。ボーダーガーデン(英)→日本庭園→瀋芳園(中)→ミュンヘナーガルテン(独)→ポートランドガーデン(加)と続く。開園期間は4月下旬~11月上旬(開園中は無休)、開園時間は8時45分~17時15分(入園は16時45分迄)。

百合が原公園「世界の庭園」エントランスの事務所

左側の事務所で入場券を購入。入場料は150円(中学生以下と65歳以上は無料→生徒手帳か身分証明書を提示)。

公式には「世界の庭園」は日、中、独、加の4カ国とされているが、始まりは英国式のボーダーガーデンから。

百合が原公園ボーダーガーデンのグランドカバー

日本庭園はミュンヘン市にある日本庭園の復刻

百合が原公園「世界の庭園」その1日本庭園

日本庭園の様子。まるで能楽や狂言の橋掛かりと本舞台を思わせる造作。通称「水舞台」の奥には東屋があり、鹿威しの乾いた音色が静寂の空間に響き渡る。秋の紅葉シーズンなら、より風情を感じられるだろう(写真は筆者のスマホにケンコーの広角レンズを装着して撮影)。

百合が原公園「世界の庭園」その1日本庭園の入口

この日本庭園は1983年のドイツミュンヘン市国際庭園博覧会に札幌市が姉妹都市として出展したものを再現。

「水舞台」を核とした池泉(ちせん)回遊式庭園は現在もミュンヘン市において恒久施設として保存されている。

百合が原公園「世界の庭園」その1日本庭園の東屋と石灯籠
百合が原公園のブンゴウメの実

たわわに実ったブンゴウメの実。ブンゴウメは漬け梅用の品種で、耐寒性が強いため北海道に適している。

瀋芳園は中国瀋陽市が特別に寄贈した本格派

百合が原公園「世界の庭園」その2中国庭園

瀋芳園は、札幌市の姉妹都市である中華人民共和国の瀋陽市が出展したもので、両市友好の象徴たるこの庭園が、万古流芳(永遠に名を残す)たれという願いを込めて、瀋陽市が名付けたもの。これらの建物の木組や屋根瓦は瀋陽市の好意により中国で製造されたものを使用。

百合が原公園「世界の庭園」その2瀋芳園の垂花門

垂花門の書(扁額)は本来、国外への持ち出しが禁じられているが、特別の許可を得て札幌市に寄贈された。

これらの建物は彩色を含めて瀋陽市公園管理処の指導にもとづき明・清時代の伝統様式に準じて施工された。

百合が原公園「世界の庭園」その2瀋芳園の東屋
百合が原公園のハクサンシャクナゲ

垂花門付近で撮影したハクサンシャクナゲ。花言葉は威厳と荘厳。耐寒性があり北海道では広く自生している。

ムンヒェナーガルテンはミュンヘン市の返礼

百合が原公園「世界の庭園」その3ムルヒェナーガルテンとリリートレイン

ミュンヘナーガルテン(ミュンヘンガーデン)は先の日本庭園出展の返礼として、86’さっぽろ花と緑の博覧会の時にドイツミュンヘン市から寄贈されたもの。ミュンヘン市と札幌市とは、1972年にそれぞれ夏と冬のオリンピックが開催された縁で姉妹都市提携した。

百合が原公園「世界の庭園」その3ムルヒェナーガルテン

本来は庭園の四隅にパーゴラが設置されていたが、現在残っているのは1つのみ。庭園の各所にテーブルとチェアが配置され、春から秋にかけて様々な花を鑑賞できる。

このフワフワした謎の樹木は白熊の木もしくはスモークツリーと呼ばれる観賞用。南欧や中国北部が原産らしい。

百合が原公園のスモークツリー

ポートランドガーデンは一般家庭の庭園を再現

百合が原公園「世界の庭園」その4ポートランドガーデン上空をゆくモーターグライダー

百合が原公園では航空機の離着陸を間近で見ることができるのが面白い。画像は丘珠空港への着陸を試みるモーターグライダー。翼が長いため時速200km/h程度の速度でも揚力を失わずに巡航できるそう(写真は筆者のスマホにケンコーの望遠レンズを装着して撮影)。

百合が原公園「世界の庭園」その4ポートランドガーデンのパーゴラ

カナダのポートランド市も札幌市と姉妹都市提携している。パーゴラの老朽化が激しく散策時は注意が必要。

ポートランドガーデンは、ポートランド市の一般家庭の庭を再現したもの。家庭菜園経験者には親近感あり。

百合が原公園「世界の庭園」その4ポートランドガーデンの花壇
百合が原公園「世界の庭園」その4ポートランドガーデンのバラ

バラはポートランドの市花。百合が原公園の花ごよみでは開花ピークだが、暑さのためか枯花が散見された。

札幌市中央区の旭山記念公園にも、ドイツミュンヘン市とカナダポートランド市との姉妹都市提携を記念し、ミュンヘンの森とポートランドの森がそれぞれ造成された(JR百合が原駅→JR桑園駅→JR北海道バス円山公園ターミナル→旭山公園前停留所下車)。

かおりの庭とプレイグラウンド

86’さっぽろ花と緑の博覧会 記念モニュメント

百合が原公園のモニュメントその1「北の森たち」

百合が原公園には1986年に開催された「さっぽろ花と緑の博覧会」の際に設置された4基のモニュメントがある。すでに1基は老朽化のため撤去されたが、残る3基は今でも健在だ。写真は現存する3基の中でもっとも大きなモニュメントである「北の森たち」。

百合が原公園のモニュメントその2「開く花」

こちらは「開く花」。なるほどたしかにチューリップの開花の様子をイメージしているように見える。

「花の輪と和」花には人の心を和ませる不思議なチカラがある。後ろを走るのはお馴染みリリートレイン。

百合が原公園のモニュメントその3「花の輪と和」

かおりの庭はハーブの見本市

百合が原公園かおりの庭のムスカリ

「香りの庭」は芳香性宿根草を主体とした花壇で、バラやラベンダーなどが植栽されている。残念ながらラベンダーは時期的に終了。バラはポートランドガーデン同様に枯花がみられた。写真はムスカリ。オーデコロンのムスクに似た香りとのことだが、本日はほぼ無香。

百合が原公園かおりの庭のスイートフェンネルとオレガノ・ヘレンハウゼン

左側の黄色い花はスパイシーな香りのスィート・フェンネル、右側の淡いピンク色はオレガノ・ヘレンハウゼン。

真っ赤なバラの花。「かおりの庭」付近は開花がまばらで、広大な芝生エリアに所々芳香性植物が群生している。

百合が原公園かおりの庭の赤いバラ

パークゴルフ場とみんな大好き遊具広場

百合が原公園のパークゴルフ場

パークゴルフ場の待合ブースはなんとかつて札幌市が直営していた市営バスの停留所(現在は民間バス会社に業務委託)。パークゴルフ場は4月下旬~11月上旬までオープン(月曜休み)しており利用無料。温室事務所にて用具貸出(1セット300円)も行っている。

百合が原公園の遊具広場その1

親子連れが楽しめる公園とくれば遊具広場は外せない。博覧会では「北方圏遊具広場」として開設された。

2017年の遊具リニューアルにより大型複合遊具が出現。写真はジャングルジムと迷路のコンビネーション。

百合が原公園の遊具広場その2

ガーデニング怒涛のバリエーション

ヒースガーデンで英国ノスタルジーに浸る

百合が原公園のヒースガーデン

ヒースとはイギリス北部やアイルランドの荒地を意味しており、多くのイギリス人にとってヒースガーデンを訪れると思わず郷愁を感じて切ない気持ちになってしまうのだとか…。それにしても同じ針葉樹でも色合いの多様さに驚かされる。健全な環境は植生が多様ということか。

百合が原公園のヒースガーデン

地面を覆う矮性花木(背の低い草木)はまるで緑のカーペット。なだらかな高低をつけて英国の荒野を再現。

比較的栽培しやすい矮性花木だが、高温多湿に弱いため寒冷で乾燥した北海道にピッタリの観葉植物なんだとか。

百合が原公園ヒースガーデンの矮性花木

ロックガーデンで多肉ちゃんと戯れる

百合が原公園のロックガーデン

ロックガーデンとは、およそ600種類もの洋種の高山植物、極地植物、山草などで構成された観賞用の庭園である。山間の岩場を再現したロッケリーや写真のような薄い石と土を積み上げて造成したドライウォールガーデンなど、いくつかの園芸スタイルがあるようだ。

百合が原公園ロックガーデンのセンベルビウム・アラクノイデウム

センベルピウム・アラクノイデウムが群生する不思議な風景。ニョッキリ生えているのは3センチほどの高さ。

こちらはヒッポクレピス・コアサといい、なんとマメ科の多年草。通常の黄色ではなく薄ピンクの変わり種。

百合が原公園ロックガーデンのヒッポクレピス・コアサ

英国式ガーデニングはビーチヘッジで学べ

百合が原公園のビーチヘッジのエントランス

ビーチとは西洋ブナ、ヘッジは生け垣を意味する英語。生け垣の中は約40メートルの細長い庭園が設けられており、この細長い庭園をボーダーガーデンと呼ぶ。このあたりはいろんな見どころスポットが入り組んでいるため、取材モレがないか相方がスマホでチェックしている。

百合が原公園ビーチヘッジの内部

背の高い生け垣の手前に背の低い植物を配置することで奥行き感を出すのがボーダーガーデンのスタイル。

ホスタ・グリム・カップという葉色の美しいグランドカバー。和名はギボウシ、ホスタは学名なのだそうだ。

百合が原公園ビーチヘッジのボーダーガーデン

ローズウォークを優雅に散策してみた

百合が原公園ローズウォークに咲く赤いバラ

ローズウォークは針葉樹の林の中につくられたおよそ100メートルの散策路で、小径の両側にはオールドローズやイングリッシュローズが彩りを添えている。百合が原公園公式サイトによると7月上旬が見頃とのことだが、今回訪問時の開花はイマイチだった。なぜだろう?

百合が原公園ローズウォークのマダム・ルグラ・ドゥ・サンジェルマン

マダム・ルグラ・ドゥ・サンジェルマンという格調高そうな立派な名前の白バラ。花びらの密度がすごい。

ラベンダー・ラッシィという美しいピンク色のバラ。ピンクのバラなのになぜかラベンダー…。

百合が原公園ローズウォークのラベンダー・ラッシィ
百合が原公園ローズウォーク脇の針葉樹の林

ローズウォークのある針葉樹の林。何かを撮影し忘れたのか来た道を足早に引き返す相方の後ろ姿。相方と比較してみると園内の樹木の巨大さがよくわかるだろう。それにしても随所に木陰があるので、オッサンでもなんとか炎天下の長い取材を乗り切れそうだ。

百合が原緑のセンター&ガーデンショップ

百合が原緑のセンターは園芸テクのリアル知恵袋

温室その1~ハンギングを学んで園芸を深める

百合が原公園温室その1

百合が原公園には大きな温室もある。温室は3つの部屋に分かれており、写真は中央の部屋。ハンギングをメインとした立体的な空間が広がっている。それにしても真夏日の温室はサウナ状態で汗ダラダラ。事前に自販機で水分補給してから入館することをお勧めする。

百合が原公園緑のセンターエントランス

百合が原緑のセンター(温室)のエントランス。受付の券売機で入場券を購入する(150円)。

ピンチミー(私をつまんで)という名前がユニークな紫色が鮮やかな花。アカバナ科フクシアとのこと。

百合が原公園温室のピンチミー
百合が原公園温室のワッセルニック

こちらもアカバナ科フクシアのワッセルニックという品種。ピングのグラデーションが美しい。

なるほど花卉にはこんな楽しみ方もあるのだな…。暑い夏に涼感と彩りを添える粋な活け方。

百合が原公園温室その1

温室その2~ミチノクヒメユリで侘び寂びの境地へ

百合が原公園温室その2

こちらは2つ目の温室。「わたしのゆり展」と題したユリ協会会員が丹精込めて栽培したユリを展示してある。ユリの原種のみならず会員が交配したハイブリッド交雑種なども展示しているのが凄い。ド素人から見るとカンタンに品種開発できるものなのか不思議に感じる。

百合が原公園温室その2ミチノクヒメユリの交配種1

こちらは酪農学園大学が育成した新品種。なんでも絶滅危惧種のミチノクヒメユリと園芸種の交配らしい。

ミチノクヒメユリは東北地方が原生で現在、野生種は絶滅したといわれているらしい。自生地だった山形県鮭川村では、村の花として保護を続けている。

百合が原公園温室その2ミチノクヒメユリの交配種2

温室その3~ここは札幌のフラワーワンダーランド

百合が原公園温室その3

3つ目の温室がこちら。3つの中では天井が高くもっとも広大なスペースである。家の庭先を模した演出によって来訪者がガーデニングを身近に感じられるような工夫をしている。この日は観察できなかったが、温度調整用の窓からヒヨドリが飛来することもあるそう。

百合が原公園温室その3バルコニーステリーナ

鮮烈なピンク色のフウロソウ科ペラルゴニウム属のバルコニーステリーナ。不慣れゆえ名前を転記するのが大変…。

ハリネズミのような変わった形状の花はヤマモガシ科のキングプロテアという花。南アフリカ共和国の国花。

百合が原公園温室その3キングプロテア
百合が原公園温室その3カライトソウ

芸人風のピンク色の毛虫といった見た目のこの花はバラ科ワレモコウ属のカライトソウ。意味あっての進化だろう。

ゴクラクチョウ科ゴクラクチョウ属のゴクラクチョウ。まさに極楽鳥を思わせる個性的なデザインの花。

百合が原公園温室その3ゴクラクチョウ
百合が原公園温室その3ヒシバデイゴ

温室編のトリは”咲かない花”。このヘソ曲がりさんはマメ科デイゴ属のヒシバデイゴという花。

百合が原緑のセンター温室の開館時間は8時45分~17時15分(月曜休館)。入館料は150円だが中学生以下と65歳以上は無料となっている(生徒手帳・身分証明書の提示が必要)。温室事務所には自販機やグッズ販売コーナー、休憩ブースなどもある。

百合が原公園ガーデンショップで園芸デビュー!?

百合が原公園ガーデンショップ

百合が原緑のセンターに隣接する百合が原公園ガーデンショップは通年営業(屋外陳列は4月中旬~10月末のみ)。花苗やガーデニング用品などを豊富に取り揃えており、鉢植えやハンギング作品の展示販売も行っている。

百合が原公園ガーデンショップのエントランス

園芸市のような賑いを見せていた百合が原公園ガーデンショップ。ガーデニングファンなら終日いても飽きない?

フクロウソウ科ペラルゴニウム属のストロベリークリーム。まるでスイーツのような甘い雰囲気を醸し出す。

百合が原公園ガーデンショップのストロベリークリーム
百合が原公園ガーデンショップのパフィーローズ

こちらもフクロウソウ科ペラルゴニウム属。品種名はパフィーローズ。まるでピングのバラのようだが、バラ科ではないく前述のストロベリークリームと同じ種類の花。

終日飽きないみどころ満載の花のテーマパーク

百合が原公園のサイロ

筆者は季節外れの百合が原公園には何度か訪れたことがあるが、見頃ピークの訪問は今回が初。当初は2時間程度あれば園内を一巡できると踏んでいたものの、予想に反して予定の倍の4時間を要してしまった。まぁそれくらい見どころ満載のスポットだということ。

百合が原公園の開園期間

百合が原公園ガーデンショップのモンシロチョウ

百合が原公園ガーデンショップで花の蜜を吸うモンシロチョウ。こういう光景を見ると童心に還りますな…。

施設名営業期間営業時間利用料
百合が原公園通年終日
(駐車場は6時~20時)
無料
百合が原緑のセンター温室通年
(月曜定休)
8:45~17:15150円
中学生以下&65歳以上は無料
世界の庭園4月下旬~11月上旬
(定休日無)
8:45~17:15150円
中学生以下&65歳以上は無料
パークゴルフ場4月下旬~11月上旬
(月曜定休)
終日無料
道具貸出は1セット300円
リリートレイン4月下旬~10月下旬
(10月は土日祝のみ運行)
10:00~15:30
(土日祝10:00~15:40)
400円
高校生以下&65歳以上200円
レストラン百合が原4月下旬~10月下旬
(定休日無)
11:00~15:00
(ラストオーダー14:30)
メニューによる
ガーデンショップ通年
(月曜と年末年始は休み)
9:30~17:00
(冬季9:30~16:00)
商品価格による
緑の相談
TEL;011-772-3511
4月下旬~10月下旬
(月~水・金~土は休み)
午前10:00~12:00
午後13:00~16:00
無料

百合が原公園のゆきかた

JR百合が原公園の裏手。裏手側のホームで下車し、跨線橋を通って駅正面から外に出るとその先に公園が見える。

JR百合が原駅の裏側

PR]「楽天市場で旅のグッズを揃えて札幌ぶら歩きを愉しもう。」

こちらもおすすめ

  • この記事を書いた人

山口光博

札幌育ちの人事コンサルタント&社会保険労務士。20代までコンビニやスーパーマーケットで働いていたので流通小売業に詳しく、つい商業施設に引き寄せられてしまう習性あり。札幌スープカリーをこよなく愛するオッサン。

-公園・散策路
-, , ,