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ロシア料理&カフェ ペチカ(札幌市豊平区)

2023年2月3日

札幌市で本格ロシア料理を堪能できる店

平岸のロシア料理専門店ペチカ

ロシア料理&カフェ ペチカの2名様セット

ロシア料理&カフェ ペチカは豊平区平岸地区にある本格的なロシアの家庭料理を堪能できるレストランである。北海道は地理的に極東ロシアに近いがロシア料理のレストランは札幌市であってもかなり少なく、ペチカのような専門店は極めて希少性が高い。

ペチカを開業したのは日本人とロシア人のハーフである兵藤ニーナさん。当初は稚内市にあった同名のロシア料理店で6年半にわたって店長を務めた後、札幌へ転居して現在の店をオープンした。今は店長職を息子さんに譲り自らはホールに立って気さくにゲストをもてなす。

1987年に日本で大ヒットした「百万本のバラ」は元々ラトビアの歌謡曲で、これを日本語訳して歌手の加藤登紀子さんに提供したのが兵藤ニーナさんである。

メニューへのこだわり

北海道産の野菜
写真はイメージです

ペチカでは本格的なロシアの家庭料理をゲストに楽しんでもらうため、メニューの提供にあたって次の3つにこだわっている。

  1. 安心安全な食材~ロシア料理は肉、魚介類、野菜、乳製品などの多様な食材を用いるため、安心安全の道産食材にこだわっている。
  2. 日本人が楽しめる味~本場の味を大切にしつつ、日本人がロシア料理を楽しめるように、日本人の味覚に合わせて味付けを工夫している。
  3. 手間を惜しまない調理~作り置きはせず、ピロシキ、スメタナ(ロシアの伝統的なサワークリーム)など手間のかかる料理も毎日手作りしている。

ロシア料理&カフェ ペチカの実食レビュー

カマンベールフライ

ロシア料理&カフェ ペチカのカマンベールフライ

前菜はカマンベールフライ(5個入)。サクサクと香ばしい衣の中から熱々トロトロのカマンベールチーズが溶け出してくる。カマンベールチーズの濃厚な風味としっかりした味わいはケチャップやソースなどの味付け不要。このままじっくりと味わいたい。

ピロシキ

ロシア料理&カフェ ペチカの焼きピロシキ

ピロシキはいわずもがなロシア料理の代表格。ペチカのピロシキは具材にひき肉、玉ねぎ、玉子を使っており、つなぎはライスというユニークな一品。また日本のパン屋さんでよく見られるピロシキは揚げたものだが、ペチカは焼きピロシキ。脂っこくなくてヘルシー。

店長特製・サバの燻製

ロシア料理&カフェ ペチカの鯖の燻製

店長特製・サバの燻製を頂く。燻製にすることでサバの生臭さが旨味に昇華され、この旨味がスメタナというロシアのサワークリームのほどよい酸味と調和してさらに引き立つ。日本の家庭ではサバといえばご飯のおかずだがサバの燻製は冷やした白ワインのアテに最適。

ウィニグレッド

ロシア料理&カフェ ペチカのウィニグレッド

ヴィニクレッドは茹でたビーツに賽の目切りにしたジャガイモ、ニンジン、玉ねぎを加え、ディルというハーブの一種をトッピングしたロシア家庭でよく食べられている健康サラダ。トマトに比べてビーツの赤色はとても鮮やか。庶民のサラダながら高級感が漂う。

ミニ・ボルシチ

ロシア料理&カフェ ペチカのボルシチ

ボルシチは世界3大スープのひとつとして良く知られたロシア料理。ボルシチのレシピはビーツを使うことがマストとなっているだけで、どのような食材を組み合わせ、どのように料理するかは各家庭次第らしい。トマトスープのような酸味はなくあっさりマイルドな味わい。

4つのスープで世界3大スープ!?

世界3大スープはロシアのボルシチ、タイのトムヤムクン、中国のフカヒレスープ、フランスのブイヤベースの4つとされている。なぜ4つのスープで世界3大スープなのか理由は定かではないようだが、どれも美味しく甲乙つけがたかったからという説もある。

ペリメニのスメタナ和え

ロシア料理&カフェ ペチカのペリメニ

ペリメニとは玉ねぎやひき肉などを小麦粉とヨーグルトを練り込んで作った生地で包んで蒸したロシア風の水餃子といった料理。ペチカではスメタナに和えて提供されるが歯ごたえのあるクリームソースパスタといった風味と食感なので多くの日本人にとって食べやすいメニュー。

ハーブ入りジャンボ生フランク

ロシア料理&カフェ ペチカのジャンの生フランク

ハーブ入りジャンボ生フランクは1本100gもあるウインナーが2本も盛り付けられたボリューミーな一品。ジューシーな肉汁の旨味と爽やかなハーブの風味がマッチしていてビールやワインと楽しみたい。付け合せの野菜もしっかり添えられてとてもリーズナブル。

ハチャプリ

ロシア料理&カフェ ペチカのハチャプリ

締めくくりはハチャプリというグルジアの郷土料理。もっちりとした生地にフレッシュチーズをふんだんに使って香ばしく焼き上げたメニューでペチカではリピート率ナンバーワンの人気メニュー。同店オススメは赤ワインとの組み合わせだが辛口の白ワインも合いそう。

ドリンク

ペチカではビール、ワイン、ブランデー、ウォッカ、ウイスキーなどアルコール飲料も幅広く取り揃えていて、メニューごとに細かく組み合わせをアレンジできる。今回筆者はブラックニッカのハイボール、相方はビーツジュースでもってロシア料理を存分に堪能させて頂いた。

最新のメニューはペチカの公式メニューから確認できる。価格は店頭か電話で問い合わせることになるがとてもリーズナブルに設定されており安心。

当サイトで紹介しているメニューについて
当サイトでご紹介しているメニューの内容および価格は記事投稿時のものであり、各店の事情によって適宜変更となることもあります。現行のメニューと価格については恐れ入りますが各店の公式サイトより直接ご確認ください。(運営者)

ロシア料理&カフェ ペチカのゆきかた

店内の雰囲気

ロシア料理&カフェ ペチカの店内

ペチカの店内はロシアの一般的な家庭をイメージした素朴で温かみのある雰囲気となっている。夕方以後は店舗前の交通量も落ち着くので静かなひとときを過ごすことができる。

ロシア料理&カフェ ペチカの窓側席

窓側にはお洒落なペアシートが用意されている。夕暮れの天神山を眺めながらの食事はロマンチック。

営業時間とアクセス

ロシア料理&カフェ ペチカの外観

定休日;毎週水曜日
営業時間;15時~22時(LO.21時30分)
電話番号;011-376-1648
アクセス;地下鉄南北線南平岸駅から徒歩4分
ホームページ;ロシア料理&カフェ ペチカ公式サイト 

ロシアによるウクライナ侵略について

2022年2月にロシアが隣国ウクライナに侵略戦争を仕掛け、ロシア軍の残虐非道に対して国際的に非難の声が上がっているのは周知のとおり。そんな情勢にあって東京の某ロシア料理店が何者かの嫌がらせを受けたというニュースを見て残念な気持ちになった。

悪いのはネット時代に覇権主義や集団指導体制などといった前時代的思考に凝り固まった共産圏のポンコツ指導者達であってロシア料理には何ら関係ないこと。これはラーメン、カレー、ビビンバなども同様で、料理と政治的思想を安易に結びつけることなど愚の骨頂である。

筆者としては権力欲に取り憑かれた一部の愚かな人たちによって引き起こされた不毛な侵略戦争が早期に終結し、平和を願う多くの一般市民が国籍に関係なく家族や友人たちとともに美味しい料理を囲んで談笑できるような平穏な日常が訪れることを心より願うばかり。

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  • この記事を書いた人

山口光博

札幌育ちの人事コンサルタント。小売業界に詳しく学生バイト時代を含めるとコンビニ、食品スーパー、総合スーパー、卸売など、流通チャネルに関わるほとんどの職場を経験。地元である札幌市とスープカレーをこよなく愛す。

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