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広告 公園・散策路

豊平公園(札幌市豊平区)

豊平公園の概要

かつての林業試験場が前身

豊平公園は札幌市豊平区にある約7.2ヘクタール(札幌ドーム1.3個分)の公園である。市内の公園の中では大きい方ではないが、北区の百合が原公園と同様に、多様な花卉や樹木などが展示されている都市緑化植物園で、園芸相談員が常駐している点も共通している。

(広報さっぽろ豊平版より転載)

豊平公園はもともと林業試験場北海道支場(写真左)が前身。同場は1974年に現在の所在地である羊ケ丘に移転し、跡地が豊平公園に転用されたが、その際に試験場から多くの樹木を引き継いだ。市内にある農試公園や前田森林公園も農業試験場を転用して造成された。

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筆者にとって懐かしい場所

ニトリHDの似鳥昭雄さんや国民的タレントの大泉洋さんも北海学園大学のOB

豊平公園の近隣は、筆者が若き頃を過ごした懐かしい場所でもある。筆者は豊平公園から1km先にある北海学園大学の卒業生で、卒業後に就職した某コンビニ本部では、豊平公園付近の直営店で6ヶ月ほど店長を務め、この近辺のお店にビールの配達などをしていた。

豊平公園探訪(その1)緑のセンター

エントランス

地下鉄東豊線豊平公園駅のロッカーにバックパックを預けてから豊平公園を探訪する。まずはエントランスにある緑のセンターから。緑のセンターは豊平公園の管理棟のほか、園芸植物の展示販売や園芸相談コーナーなどが設置された同園の中核施設である。

豊平公園の入口付近にある公園案内。園内マップの色合いと施設表示の位置が異なるだけで、同一のものが2つ並んでいる。「はて面妖な?」などと思って近づくと、右側は触知図(点字案内板)だった。ユニバーサルデザインも抜かりなし。

1階の展示スペース

太陽光が降り注ぐ開放的な吹き抜けが印象的な1階の展示室。我々が訪問した日はちょうど「夏の洋ラン展」が開催されていた。ちなみに7月は洋ラン展の後に「盆栽づくり」→「エアープランツ展」とイベントが目白押し。なかなか活況で佳きかな佳きかな…。

夏の洋ラン展の受賞作品

筆者は花卉類には詳しくないが、洋ランと一口に言っても品種の多様さには本当に驚かされる。誌面スペース(データ容量?)の都合上、本記事で全ての作品を紹介できないのが残念だが、他にも審査員特別賞など数々の受賞作品がズラリと展示されていた。

2階の展示スペース

1階の展示室の奥側まで直進して階段を昇ると2階の展示室に到達する。フロアにはテーブルとチェアのセットが用意されており、ガラス張りの天井と白&ウッドを基調とした清潔感のあるデザインに、とても心が癒やされる空間となっている。

写真左は階段付近に展示されたサンスベリアの鉢植え。筆者もかつてオフィスに飾っていたことがあるが、不本意ながら短命に終わってしまった。右側はモンステラという大きな葉が特徴の熱帯植物。トウモロコシ状のものは果実で、完熟したものは食べられるそう。

ルーフガーデン

2階フロアからルーフガーデンに出ることができる。写真中央はスマホ片手に花卉類の撮影に余念がない相方のF嬢。それにしても今年の札幌の初夏は涼しくてありがたい。我々のような北方民族にとって、本州以南の過酷な蒸し暑さは生理的に耐え難いものがあるのだ。

左側の鮮やかなマゼンタピンクと濃い紫、明るい黄緑の縁取りの葉をもつ植物はコリウス。右側の花火のような花弁の花はフェイジョアという南米原産の常緑低木で、秋にはパイナップルの香りがする甘酸っぱい果実が実るらしい。

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温室もある

温室の様子。天井から垂れ下がるとろろ昆布状(?)の植物はウスネオイデスというエアープランツの一種。アルゼンチン中部で見られる熱帯植物の一種で、根を持たず高所から垂れ下がるように生育するため、「緑のカーテン」とも呼ばれているそう。

花卉の販売コーナー

緑のセンターの裏手には鉢植え用の花も販売している。圧倒的な規模感と充実度の百合が原公園(北区)に比べ、豊平公園はコンパクトな印象があるが、それゆえに時間配分を気にせず、気の向くままにぶらりと探訪できる気軽さを感じる。

緑のセンターを後にしていざ園内を探訪

緑のセンターを出て、いよいよ園内(札幌緑化植物園)を探訪する。なるほど緑のセンターだけあって、緑系のカラーで統一された花壇がセンスの良さを感じる。なおこの花壇は雨水浸透緑化式(下層に砂利を厚く敷いて雨水の貯水機能を高めたもの)となっている。

豊平公園探訪(その2)札幌市緑化植物園

花木園

花木園は美しく手入れされたバラが咲き誇る、豊平公園の中でも最も華やかなエリアである。豊平公園の公式サイトによると、同園のバラの見頃は6月下旬~7月中旬、8月下旬~9月末までの2シーズンとのこと。ちなみに写真右側の赤いバラはアーチ状に植えられたツルバラ。

花木園のバラたち(一部)

特に印象的だった4つのバラをピックアップしてご紹介したが、これら以外にも多種多様なバラが展示されている。目視で数えたところ全部で10種類程度とみるが、これらの草花は、きれいだからといって許可なく採取したり園外に持ち出すと犯罪になるので注意されたし。

野草園

野草園は、北海道でよく見られる野草や外国産の野草などのうち、札幌エリアで生育できる品種を集めた見本園。我々の訪問時は開花しているものが少なく殺風景な印象を受けたが、植えられている品種から推察するに、見頃は春先~初夏のシーズンではないかと思われる。

野草園の可憐な草花たち

我々が来園した時に野草園に辛うじて咲いていた3つの花たち。左から順番に、京都の伝統的絞り染め「鹿の子絞」に似ていることからなづけられたキョウガノコ、紫陽花が多雪環境に適応して花が大型化したエゾアジサイ、旗竿のような直立した茎が特徴的なハタザオキキョウ。

樹木園・針葉樹見本園

樹木園・針葉樹見本林は林業試験場の名残がみられるエリア。樹木林はヤチダモなどの広葉樹、針葉樹見本林は国内や海外の針葉樹を集めた北国らしい構成となっている。写真はアメリカ西海岸原産のセコイアの木。地球上で最も巨大になる常緑針葉樹として知られる。

築山と芝生広場

築山と芝生広場に出た。豊平公園は林業試験場が前身なので樹木が多く開けたエリアは少ない。ただし夏に訪れる際は、沢山の木々が作り出す木陰の涼が暑さを苦手とする我々のような来園者にはとてもありがたい。写真中央の明るい樹木はネグンドカエデ。

芝生広場でみかけた果実たち

写真左からネグンドカエデの翼果。ネグンドカエデの明るい色は翼果の白っぽい色に起因する。次いでヨーロッパゴールド、ジューンベリー、そしてアーモンドの果実。なるほど普段何気に食しているアーモンドはこうやって実るのか…。

池と菖蒲

そろそろ札幌緑化植物園も終盤。「池」とだけ命名されたこのエリアは、河川と湖沼を模したユニークな造り。池の周辺は変わった姿の花菖蒲が随所に展示されている。なお花菖蒲が植えられてる場所は柵で囲われ部外者立入禁止となっているので、写真撮影の際は要注意。

珍しい形の花菖蒲たち(作品群)

本来の菖蒲は池や川の岸辺に自生するサトイモ科の植物で、目立たない小さな花を咲かせる。香りが邪気を払うといわれ、昔から端午の節句の菖蒲湯などが知られている。一方で園内に展示されている花菖蒲はアヤメ科で菖蒲とはまったく別の種類の観賞用植物である。

豊平公園探訪(その3)その他スポット

あじさいと白樺

豊平公園の公式サイトでは特段紹介されていないが、豊平公園は紫陽花の撮影スポットとして人気らしい。通路を挟んでヤチダモと白樺が織りなすコントラストと、白樺の足元を彩るブルーの紫陽花が美しい雰囲気を醸し出している。

紫陽花の色は、酸性の土壌は酸に溶け出したアルミニウムが紫陽花のアントシアニンと結合して青色に、アルカリ性ではアルミニウムが溶けないため赤色になるそうだ。

遊具広場

豊平公園には子ども用の遊具広場も完備されている。小さな子どもって動物園や水族館に連れていくと喜ぶが、植物園では退屈してしまうことが多いので、遊具広場があるのは小さな子供連れの家族にとってありがたい。

たくさんの人が望遠レンズを構えて集まっていた。視線の先を見ると樹穴にはフクロウらしき姿が。今回は業務移動の途中での取材だったために、不覚にも望遠レンズを携行せず。う~む残念。

豊平温水プール

米里・行啓通を挟んだ豊平公園の飛び地にある札幌市豊平公園温水プール。館内は2階建てで、一般用と幼児用のプールがある。開館時間は10時~21時までなので、仕事帰りのサラリーマンも利用できそう。なんと中学生以下無料となっている。

北海きたえーる

豊平公園に隣接する北海道立総合体育センター(通称:北海きたえーる)。最大1万人を収容できるメインアリーナを備え、プロスポーツの試合やアーティストのコンサート、就活イベントなども開催される。ネーミングライツは筆者の母校、学校法人北海学園が取得。

豊平公園のゆきかた

地下鉄東豊線豊平公園駅のすぐそばという好立地の豊平公園。地下鉄駅にはコインロッカーも設置されており、筆者の背負っているサイズのバックパックなら3個は余裕で収納できる(12時間300円)。ちなみに36号線沿いには豊平神社もあるのであわせて参拝したい。

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開園時間とアクセス

所在地:〒062-0905 北海道札幌市豊平区豊平5条13丁目2−3−9
開園時期:通年(緑のセンターは毎週月曜と年末年始は休館)
アクセス:地下鉄東豊線豊平公園駅下車1分
公式サイト:豊平公園 緑の情報発信地(札幌市公園緑化協会)

参考文献
・広報さっぽろ豊平(2023年9月)
・公式サイト:豊平公園 緑の情報発信地(札幌市公園緑化協会)

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>豊平神社


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  • この記事を書いた人

山口光博

札幌育ちの人事コンサルタント(社会保険労務士)。北海道主催の観光まちづくりセミナーで講師を務めた経験あり。ThinkPad愛用者(現行機は7台目)。

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