縁結びで話題のパワースポット・西野神社の魅力
西野神社は、札幌市西区の西野・平和・福井地区の鎮守神として、明治時代に各地区の入植者がそれぞれにお祀りしていた小祠を1つにまとめて創建されました。
平成23(2011)年には、人気アーティストの福山雅治さんが参拝し恋みくじを引いたことが話題となり、近年では特に縁結びの神社として知られています。
今回は、そんな西野神社をご紹介したいと思います。
西野神社のご由緒
西野・平和・福井の開拓と祠の建立
西野神社は、明治18(1885)年、札幌市西区の西野・平和・福井地区に入植した人々が、それぞれの集落に故郷の神様をお祀りする祠を建てたことに始まります。
この3つの地区は、明治17(1884)年から19(1886)年にかけて、広島県・山口県・福井県の出身者が入植し、開拓が本格化しました。
西野という地名は、札幌中心部の西側に位置することに由来します。
また、平和・福井の両地区は、当時、西野からの道が二方向に分かれていたため、右股(平和)・左股(福井)と呼ばれていました。
西野神社の創建と発展
明治32(1899)年には、これら3つの集落に建てられていた祠を現在地に合祀し、社号を「西野神社」としました。
この頃、西野・平和・福井には用水路が引かれ、水田が多く作られるようになりました。
この地区で採れる米は良質で、やがて西野米という名で知られるようになりました。
こうして札幌近郊有数の米どころの鎮守神となった西野神社は、昭和4(1929)年に村社に昇格しました。
昭和17(1942)年には、右股が平和に、左股が福井に、それぞれ地名改正されました。
戦後は3地区とも急速に宅地化が進み、現在は田園地帯の面影はありませんが、西野神社は今も鎮守神として地域の人々に親しまれています。
西野神社のご祭神
西野神社のご祭神は、海神の娘である豊玉姫命、初代天皇の父である鵜草葺不合命、八幡神としても知られる譽田別命の三柱です。
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
海神・綿津見神の娘で、山幸彦と結婚し、鵜草葺不合命を産んだ神様です。
開運、縁結びや安産、海上安全のご利益があります。
鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
豊玉姫命と山幸彦の息子で、初代天皇である神武天皇の父です。
縁結びや安産・子育ての神とされています。
譽田別命(ほんだわけのみこと)
第15代天皇である応神天皇です。
八幡神としても信仰されており、武運長久や勝利など様々なご利益があると言われています。
西野神社の境内
西野神社の境内の様子は公式YouTubeチャンネルでも紹介されていますが、ここではいくつかのスポットをピックアップしてご紹介します。
社殿
現在の社殿は昭和42(1967)年に建てられたものですが、その後、何度か増改築や各種整備が行われ、現在の姿になっています。
なお、西野神社は公式ホームページからオンライン参拝することができます。
願い事を送信したり、お賽銭をお供えしたり、社殿の鈴を鳴らせたりと、かなりの本格派です。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
儀式殿
令和1(2019)年に完成したばかりの儀式殿です。
秋の例祭では、この儀式殿の前で「福井ばやし」の奉納が行われます。
福井ばやしは、福井地区の最初の入植者が福井県出身だったことが縁となり、昭和50年代に同県の剣神社に伝わる「明神ばやし」を継承し、今に続いているものです。
創祀120周年記念碑
社殿の手前にある、戯れる犬たちが印象的な石碑は、平成17(2005)年の創祀120周年を記念して建てられたものです。
犬は安産で子犬もすくすく育つことから、古来より安産の象徴とされてきました。
安産や子育てのご利益で親しまれてきた西野神社にふさわしい石碑です。
新しい時代の神社として進化を続ける西野神社
西野神社は、札幌市西区の西野・平和・福井地区の鎮守神であり、縁結び・安産・勝運などのご利益を持つ神社です。
近年では北海道神宮やノルベサの観覧車ノリアなどと並び、札幌観光協会のオススメパワースポットに選ばれるなどの影響もあり、西野神社は札幌市内でもよく知られた神社の一つとなっています。
また、神社の案内の他にも神道に関連する記事が多く掲載されるなど、公式ホームページの内容が充実しています。
オンラインでの参拝やお守りの授与、公式YouTubeチャンネルによる動画配信なども行われています。
参拝される方はもちろんのこと、予定のない方も、ぜひ一度ホームページをチェックしてみてください。