海老出汁スープカリーの元祖
奥芝商店は現在札幌市内に200軒以上あるといわれるスープカリー専門店において旧き良き昭和の時代を想起させるようなメニューづくりとプロモーションによってひときわ目立つスープカリーチェーンであり、どのお店も国内外からの観光客で連日の賑わいを見せている。
その中でも奥芝商店実家店は海老スープに特化したメニューが特徴であり、JR札幌駅の3大駅ナカショッピングモールのひとつであるパセオに店舗を構え、行列の絶えない人気テナントとなっていたことから奥芝商店チェーンの旗艦店なのかもしれないと勝手に想像している。
奥芝商店とは創業者の祖父がかつて営んでいた醤油や味噌などの食料品店の名前らしい。現在はSDGsにも取り組む札幌のリーディングカンパニー。
奥芝商店実家店 実食レビュー
エビ海老ABえび海老祭り
その名のとおりこれでもか!というくらいにエビと海老とABとえびがてんこ盛りのメニュー。焼きエビ、揚げエビ、むきエビ、エビカツ、えびせんべい、さらに器の縁には乾燥エビの粉末を振りかける徹底さ。エビの風味を堪能したいので辛さは5番にセーブ。もちろん旨い。
絆~KIZUNA~
相方は絆~KIZUNA~という芸術作品のようなネーミングのメニュー。なめこ、長芋、ひきわり納豆、とろろ昆布等々、要するにネバネバ系の具材の集大成がこちら。サバサバ系の人間関係を好む筆者にはネバネバ系=絆といわれると微妙な心境だが健康に良いことは間違いない。
基本メニューとオーダー
基本メニュー
オーナーは海老出汁にこだわるあまり原料の調達に苦労した時期もあったらしいがメニューの表紙は「海老と格闘してきました!」といわんばかりの熱い装丁。基本メニューは社長が一番好きなやつ、お兄ちゃんの大好物、俺のカロリーなど内容の予測不能なものばかり(笑)。
オーダー方法
実家店は渾身の自信作である海老スープ一択なので基本メニューを選んだら辛さ、ご飯の量、無料一品トッピングを選ぶだけ。辛さは13レベル。実家店の無料トッピングはスープに加える野菜が12種類で、おくしばぁちゃんのごはん載せ用とは違う趣向となっている。
ご飯は4サイズで付け合せをレモンと漬物のどちらかから選択できる。普通盛りで220gなのでお茶碗に換算すると大盛り1杯くらい。
奥芝商店実家店のゆきかた
店内の雰囲気
奥芝商店実家店の演出コンセプトは久々に実家に帰省した懐かしい雰囲気。入店するとスタッフが「おかえりなさい!」といって迎えてくれる。お会計して退店するときは「いってらっしゃい!」と声をかけてくれるので再訪時は「ただいま~。」なんて言ってしまいそう。
営業時間とアクセス
JR札幌駅の新幹線乗り入れ工事のため2022年9月末にパセオが閉館したことにともない、奥芝商店実家店(旧パセオ店)も閉店したが現在は大通エリアの地下鉄駅付近・市電沿線という好立地に移転して営業再開している。移転後の実家店は改めてご紹介したい。